今、気になるタレント&モデルに、“本当に買ってよかったもの”を紹介してもらうインタビュー企画。買ったものから見えてくるのは、その人のライフスタイルやパーソナリティ。第一線でたくさんの“本物”を見てきた彼女たちに選び抜かれた逸品たち。その中から、あなたにとっての「the best of your select」が見つかるかもしれません。

今回お話を聞かせてくれたのは、俳優としてさまざまなドラマや映画、舞台、CMに出演し活躍する小島藤子さん。高い演技力もさることながら、その飾らない人柄で多くのファンに愛されています。そんな彼女にとって、忙しい日々の息抜きとなるのが買い物。“本当に買ってよかったアイテム”からは、小島さんの自分らしく自然体で暮らすためのこだわりが垣間見えました。

SELECTor

小島藤子

俳優

小島藤子さん

1993年生まれ。2008年にTVドラマ『キミ犯人じゃないよね?』で俳優デビューを果たす。その後、映画『おっぱいバレー』や『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』など数多くの作品に出演。2024年9月放送開始のTVドラマ『愛人転生―サレ妻は死んだ後に復讐する―』や『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』にてレギュラー出演。

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目次

カメラが写す鮮やかな世界のとりこになった

小島さんがカメラに目覚めたのは中学生の頃。ちまたではトイカメラがはやっていた時期で、父親が持っていたポラロイドカメラを譲ってもらったのがきっかけでした。

「何気ない風景の一コマや友人との思い出を記録したポラロイド写真を、アルバムにしたり冷蔵庫に貼ったりしていました」

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もっといろんな写真を撮ってみたい。それからは気になるフィルムカメラやデジカメを探してはコツコツと買い漁る日々だったそう。

「今はフィルムカメラとデジタルカメラをあわせて9機所有しています。どれも性能や個性は違いますが、共通しているのは発色がいいことかな。切り取った思い出が鮮やかに再現されるのはうれしいですよね」

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東京・自由が丘に「ポパイカメラ」という老舗の写真専門店があり、現像は昔からその店でと決めています。

「多くのプロのカメラマンが御用達にしているポパイカメラでは、もう少し薄暗めに、寒め・暖かめになど、写真の仕上がりを細かく選ぶことができます。現像をお願いするときに撮影したカメラ自体の発色がよければ、その分明暗や色彩の足し引きがしやすい。つまり仕上がりの自由度がぐっと高くなる。それもまた、私が発色のいいカメラを選ぶ理由です。あえてザラザラした質感のマット加工で現像したりして、いろんな表情が引き出せるのも楽しいですよ」

カメラを組み立てる体験に魅せられて買ったDIYアナログ一眼レフカメラ

「カメラをいくつも持っていると、つぎは誰も持っていないような変なカメラが欲しくなる」。小島さんは笑ってそう話します。

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「ちょうど10年頃前、ポパイカメラでたまたま見つけたのがLomographyのKonstruktor F。Lomographyはさまざまな種類のトイカメラを展開することで有名でしたが、このモデルを見るのは初めてでした。同時に“何これ?”と驚きましたね。プラモデルのようにパーツやアクセサリーが入っていて、一つずつ切り取って組み立てる。そんなフィルムカメラ、他に見たことも聞いたこともなかったですから」

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自ら組み立てるというプライスレスな体験に一目ぼれ。当時学生だった小島さんはお小遣いをはたいて、すぐさま購入したそう。

「家に持ち帰ると、夏休みの自由研究をやっているような感覚で夢中で組み立てました。一眼レンズはこのような仕組みになっていたのかとか、カメラの構造は意外と単純だったのかとか、ほんの1時間でたくさんの学びがありましたね。とはいえ、失礼な話ですが、組み立てて作るカメラなんてたかが知れているだろうとも思っていたんです(笑)。だから実際に使ってみて、トイカメラのなかでも群を抜くクオリティーに正直驚きましたし、Lomographyらしい発色のよさにも感動しました」

FUJIKO’S BEST SELECT

Lomography

Konstruktor F

参考価格: ¥4,170(税込)

“Don’t Think, Just Shoot”(考えるな、とにかく撮れ!)をモットーにアナログでクリエイティブな写真体験を提供するオーストリアのフィルムカメラブランド。35mm一眼レフカメラ「Konstruktor F」はその名のとおり、パーツから組み立てて作ることでアナログカメラの内部構造を学び知ることができます。2段階のシャッタースピードと三脚穴の搭載による長時間露光、また多重露光も簡単に行えるため、型にはまらないユニークな写真撮影が楽しめる。PCソケットも備えており、フラッシュ撮影も可能。

本格一眼のような美しさを、おもちゃのような気軽さで

トイカメラながら、一眼レフならではの美しい写真が撮れるのがKonstruktor Fの特徴です。

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「トイカメラって画質が粗くガビガビになりがちなんです。でもこのカメラは構造的には一眼レフになっているので、実物の再現度が高いというかクリアに写る。ファインダーをのぞいてピントを合わせることもできるし、ピントが合っていなくてもそのボケ感がむしろ美しく、味わいにもなります」

キラキラした表情で小島さんはこう続けます。
「あと、シャッタースピードを変えられる点もすごい。夜にシャッターを1分ほど開けて、車のライトやネオンなどの光の筋を演出することもできるんですよ」

さらに複数の写真を一枚に重ねて写す“多重露光”もできるなど、おもちゃのように見えて多彩な撮り方ができるのも魅力だと話します。

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外装をカラーテープでカスタムできるのもユニーク。
「キットの中に数色のテープが入っていて、好きな色を装着可能。私はガラス越しの撮影でカメラが反射しないよう無難に黒を選びましたが、気分に合わせてボディを明るくカスタムできるのは楽しいですよね」

大切な思い出は、アナログならではの温もりとともに刻む

かつては勢いよくシャッターを切っていたという小島さん。Konstruktor Fと出合ってから、写真との向き合い方に変化があったようです。

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「私が最初に買ったオリンパスのハーフサイズカメラは、36枚撮りのフィルムで72枚も撮れた。だから、とりあえず気になったら何でも撮る! という心意気で、あまり深く考えずにシャッターを切っていました。でもカメラ内部の構造を学んだことで、もっとカメラについて理解したいという気持ちが芽生えた。構図やピントの位置、露出など、もっと自分らしい世界を写すために工夫できることはないか考えながら撮影するようになりましたね。そうして一枚一枚じっくりと向き合うことで得られる没入感もまた、カメラのおもしろさなのかなと思います」

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ところでカメラを9機所有する小島さんは、他のカメラとKonstruktor Fをどう使い分けているのでしょう。

「このカメラは私が持っているもののなかで値段は一番安いし、クオリティーも他のカメラの方が勝っている。むしろデジタルカメラなら何枚でも撮れて、何度でも消せる。でも、ここぞという特別な日には必ずKonstruktor Fを持って行きます。なぜなら、トイカメラならではの独特の温もりが写真に表れるから。本当に仲のいい友人と出かけるとき、大切な用事があるときこそデジタルに走らず、一瞬の思い出を大切に刻みたいですね」

自分の趣味に対してとことん向き合うタイプで、もの選びにこだわりが見える小島さん。次回は、食生活にまつわるベストセレクトについてご紹介いたします。お楽しみに!

小島藤子さんに聞いた、買い物にまつわる一問一答

買ってよかったものだけでなく、ふだんどんなスタイルで買い物を楽しんでいるのか。毎回5つの質問を通して小島藤子さんの買い物観に迫ります。

Q. 買い物はひとり派? 誰かと行く派?

A. 友人と行くことが多いです。
友人の買い物に付き添い、相談役になることが多いです。真剣に自分の買い物がしたいときは、ひとりで行くことが多いですね。

Q. 1軒の買い物に費やす時間はどのくらい?

A. だいたい2時間くらい。
時間をかけてじっくり考える派。店員さんに声をかけられると、つい話が盛り上がってしまい長居しがち。結果、購入せざるをえない空気に自ら持ち込んでしまうことも(笑)。

Q. 宝くじが当たったら何を買う?

A. ゲーム部屋のある家。
自宅の隣に、ゲーム部屋、本の部屋、友人と過ごすリビングのある家を一軒建てたいです。

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Q. 今までで一番悩んで買ったものは?

A. 20歳の記念に買ったティファニーのリング。
20歳の誕生日に母がちょっといい指輪を買ってあげると言ってくれて、ティファニーのお店へ。母に買ってもらったリングとは別のものも欲しくなり、悩みに悩んだ末、シンプルなワイヤーリングを購入しました。

Q. 初めて行った土地で必ず買ってしまうものはある?

A. アニメグッズ。
地方に行くと、必ずアニメイトに立ち寄ります。とくにご当地モノがあるわけではないのに、何か買わないと気がすまないのはアニメ好きの性かも。

ポロカーディガン¥6,930(税込)/Robert P.Miller×JEANS FACTORY(JEANS FACTORY 卸団地本店)、ラップフレアデニム¥20,900(税込)/SOMETHING×JEANS FACTORY(JEANS FACTORY 卸団地本店)、イアカフ¥9,900(税込)、右手につけたリング¥13,200(税込)、左手につけたリング¥8,800(税込) /全てombre bijoux(14 SHOWROOM)、その他スタイリスト私物

●お問い合わせ
ジーンズ ファクトリー 卸団地本店  088-861-5100 14 SHOWROOM 03-5772-1304

撮影/藤井由依 スタイリング/中西愛里佳 ヘアメイク/sui 取材・文/平野美紀子 編集/宮川みなみ(Roaster)