電気圧力鍋おすすめ8選|電気圧力鍋の魅力と選び方を料理研究家が解説

電気圧力鍋を検証する阪下さん

火を使わずに圧力調理ができる電気圧力鍋。便利そうで気になるけれど、たくさんのメーカーから、いろんな機能を搭載した製品が出ていてどれを選べばいいのかわからない、そんな人も多いのではないでしょうか。そこでアイリスオーヤマの「電気圧力鍋」と、シャープの電気無水調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を使いこなす料理研究家・阪下千恵さんに、電気圧力鍋を選ぶときのポイントを教えていただきました

料理研究家・阪下千恵さんに聞く、電気圧力鍋の魅力

おいしい料理を時短でつくれることで人気の圧力鍋ですが、上級者向けの調理器具というイメージをもっている人は多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、圧力鍋の機能を自動でコントロールする電気圧力鍋です。アイリスオーヤマの「電気圧力鍋」を愛用する料理研究家・阪下千恵さんに電気圧力鍋の魅力について伺いました。

阪下千恵さん

料理研究家・栄養士

阪下千恵さん

食関連企業のマーケティング企画業務を経て独立。企業レシピ・メニュー開発、雑誌やテレビなどの料理レシピ、食育関連講習会など幅広く手がける。 著書に『忙しい人のホットクックレシピ』(日東書院本社)、『キッチンがたった1日で劇的に片づく本』(主婦と生活社)などがある。YouTubeチャンネル『MIKATA KITCHEN』にてレシピ動画を公開中。

電気圧力鍋とコンロ型圧力鍋の違い

電気圧力鍋とコンロ型圧力鍋は、火を使うか、使わないかが一番の違いです。
コンロ型圧力鍋は、自分で加圧状態を確認して火加減を調整する調理器具です。だから調理中は鍋のそばから離れることができません。一方、電気圧力鍋は、加圧のスタートから火加減調整まで、すべて自動でコントロールしてくれるので、目を離していても大丈夫という安心感があります。できあがったらそのまま保温してくれる機種もあります。

インタビュー中の阪下さん

電気炊飯器を使うときに、ご飯が炊けるまでそばにいる必要がないのと同じですね。コンロ型圧力鍋は使うたびに出したりしまったりする必要がありますが、電気圧力鍋は定位置を決めれば、出しっぱなしで毎日使える気軽さがあります。

阪下千恵さんお気に入りの電気圧力鍋
アイリスオーヤマ 電気圧力鍋(KPC-MA4)

アイリスオーヤマ電気圧力鍋

4人家族なので4L(リットル)タイプを購入しました。他メーカーとも比較していろいろ悩みましたが、アイリスオーヤマを選んだ一番の理由はコスパの良さです。
とにかく多機能で、圧力調理以外に低温調理や普通の鍋調理もできて2万円前後。さらに鍋底が広くフラットになっているので、食材を並べやすいのも利点です。そのまま食卓に出しても違和感のないデザインが気に入っています。

アイリスオーヤマ開閉

鍋底がフラットで食材が並べやすい(左)。コンロ型と違い、さまざまな調理モードがある(右)

電気無水調理鍋も愛用
シャープ ヘルシオ ホットクック(KN-HW16F)

シャープヘルシオホットクック

電気圧力鍋と一緒に紹介されることが多いのですが、正確には「自動調理鍋」と呼ばれるジャンルのものです。圧力調理はできませんが、圧力鍋ではタブーとされている、調理中のフタの開閉が可能なので、途中で調味料を加えることもできます。また、自動かき混ぜ機能が付いているのでムラや焦げ付きも防いでくれ、食材への味の染み込みも抜群です。やわらかくしたい肉料理は電気圧力鍋中心、日常のおかず、カレーやシチューなどはホットクック、と使い分けています。


ホットクック開閉

すり鉢状の内鍋はシチューやカレー向き(左)。フタの裏側に撹拌(かくはん)棒が付いている(右)


価格(公式サイト) 6万280円(税込)
※オープン価格
※21年6/15現在在庫なし
容量(その他のサイズ) 1.6L(1.0L、2.4L)
設定温度(発酵・低温調理) 35~90℃
最大予約設定時間 15時間

電気圧力鍋のメリット・デメリット

一度セットすればあとはおまかせできるので、安定しておいしい料理をつくることができ、時間の有効活用もできます。毎日の料理を手軽につくりたいという人は重宝するはずです。

それ以外にはコンロ型圧力鍋ではできない、便利な機能が付いていることです。予約ができたり保温ができたり、中には低温調理機能や発酵機能が付いているものもあります。プリセットメニューもその一つで、メーカーによって差はありますが、カレーや角煮など特定のメニューをボタン一つで簡単につくることができます。

メニューボタン

コンロ型と違い電気で作動するから、さまざまな調理モードをコントロールできる


デメリットとまではいえませんが、火力ではコンロ型の圧力鍋にはかないません。圧力値は高いほど時短が可能で、コンロ型は80~100kPa(キロパスカル)の高圧力が中心です。

一方の電気圧力鍋の場合、低めに固定されている製品が多いんです(編集部調査では70kPa固定が多かった)。時間の長短で調整できるので、圧力値として問題があるわけではありませんが、コンロ型に慣れている方は物足りなく感じるかもしれません。

<圧力と調理温度の関係と向いている料理・材料のめやす>

新圧力と調理温度の表

※圧力なべ協議会「圧力と調理温度の関係と向いている料理・材料のめやす」から抜粋
参考URL:http://www.apajapan.org/JPCC/pdf/poc01.pdf

電気圧力鍋で生活はこう変わる

失敗が少なくなるので、料理が楽しくなります。料理に苦手意識をもっている人には、ぜひ使っていただきたいですね。自分が料理上手だと自信がつくくらい、おいしい料理がつくれますよ(笑)。特に肉料理との相性は抜群なので、育ち盛りのお子さんや、お肉好きの家族がいる方にはぴったりです。

また“ほったらかし”でも安心なので、その分の時間を有効に使うことができます。もう一品つくる、趣味の時間に使う、他の家事をするなど時間にゆとりが生まれます。
電気圧力鍋を導入することで、おいしい料理がつくれるだけでなく、生活を豊かにする効果が期待できます。

インタビュー中の阪下さん2

「電気圧力鍋におまかせする部分が多いので、自分の時間が増えるのは魅力です」

阪下千恵さんに聞く、電気圧力鍋選び3つのポイント

電気圧力鍋は決して安い買い物ではありません。ファミリー向けの3.0L以上となると2.5万円以上の製品が主流で、中には4万円以上するものもあります。

ちょっと使ってみたいと考えているのなら、それほど予算はかけられませんし、逆に電気圧力鍋によって生活を変えたいと思っているのであれば、多少高価でも高機能な製品を選んだ方がいいでしょう。まず、電気圧力鍋をどのように生活に取り入れたいのかを考えましょう。

【電気圧力鍋選びの3つのポイント】

  1. サイズで選ぶ
  2. 使いたい機能で選ぶ
  3. デザインで選ぶ

1. サイズで選ぶ

電気圧力鍋選びでもっとも重要なのが容量=サイズです。
これを間違えると、せっかくの電気圧力鍋も宝の持ち腐れになりかねません。1~2人暮らしなら2.5L程度でも間に合いますが、3~4人分を想定するのであれば最低でも3.0L以上は必要です。
なお、一般的に鍋の容量は「満水容量」で表記されますが、電気圧力鍋ではメーカーによって実際に調理できる量を示す「調理容量」の場合があるので気をつけましょう。

その日食べ切る分をつくるのか、たくさんつくって保存することが前提なのかにもよって違ってきます。しかし電気圧力鍋は、1サイズしか展開していないメーカーも多いです。気に入った製品が見つかっても即決めせずに、自分に合ったサイズであるかどうかを必ず確認してください。迷ったら大きめサイズを選ぶようにしましょう。

インタビュー中の阪下さん3

「電気圧力鍋はサイズ展開しているものが少ないため、サイズ選びはとても重要です」

<圧力鍋のサイズと調理分量のめやす>

サイズ ご飯を炊く カレーをつくる(市販ルー)
小型(2.5L) 3.0~3.5合 ルー1/3箱(約3皿)
中型(3.0~4.0L) 5.0~5.5合 ルー1/2箱(約5皿)
大型(4.5~6.0L) 7.0~10合 ルー1箱(約10皿)

2. 使いたい機能で選ぶ(予約・低温調理・発酵調理機能など)

メニューによっては事前に焼き目をつけるなどの作業が必要な場合がありますが、ホットプレートのように手動で加熱ができる機能があれば、別の鍋やフライパンを使う必要がなく、お手入れも楽に。

また「予約機能」があれば、朝出かける前にセットして、帰宅する頃にはできあがっているという使い方が可能です。さらにおいしいローストビーフがつくれる「低温調理機能」や、ヨーグルトや甘酒に対応した「発酵調理機能」が付いているもの、自動メニューが数十種類以上ある製品もあります。自分に必要な機能を絞り込んで、効率の良い電気圧力鍋選びを心掛けましょう。

調理中の電気圧力鍋

できることが多いのが電気圧力鍋の特徴。まずどういう使い方をしたいかを考える

3. デザインで選ぶ

電気圧力鍋は、炊飯器や電子レンジなどと同じように、“出しっぱなし”で使うことが前提となります。常に視界に入る場所に置くからには、デザイン性も気になるところです。

機能性・安全性を重視したデザインが多いのですが、それでも各メーカーそれぞれ特色があり、多色展開している製品も少なからずあります。できるかぎり、ご自宅のキッチンの雰囲気に合ったものを選びましょう。

【タイプ別】おすすめ「電気圧力鍋」8選

「予算」「サイズ」「機能」「デザイン」、阪下千恵さんから教えていただいた電気圧力鍋選びに大切な4つの軸を念頭に、編集部が具体的な製品をピックアップ。より具体的に紹介していきます。

万能型 アイリスオーヤマ
KPC-MAシリーズ
アイリスオーヤマ
  • サイズ展開:2.2L/4.0L
  • 価格:1万8480円~
  • 圧力・炊飯以外の機能:温度調理/無水調理/蒸し調理/低温調理/発酵調理/グリル鍋
  • ワンダーシェフ
    楽ポンシリーズ
    ワンダーシェフ
  • サイズ展開:3.0L/4.0L/8.0L
  • 価格:1万9800円~
  • 圧力・炊飯以外の機能:蒸し/スロークッカー/追加熱/無水調理
  • コスパ重視 ショップジャパン
    クッキングプロ
    ショップジャパン
  • サイズ展開:3.2L
  • 価格:1万6170円
  • 圧力・炊飯以外の機能:無水調理/蒸す/スロー調理/温め直し/煮込み/炒め
  • CCP
    BONABONA
    BONABONA
  • サイズ展開:2.8L
  • 価格:1万4800円
  • 圧力・炊飯以外の機能:蒸し調理/無水調理/スロー調理/発酵/加熱
  • 忙しい人向け パナソニック
    SR-MP300
    パナソニック
  • サイズ展開:3.0L
  • 価格:3万2780円
  • 圧力・炊飯以外の機能:煮込み/無水調理/低温調理
  • 象印
    自動圧力IHなべ
    象印
  • サイズ展開:1.5L
  • 価格:4万2680円
  • 圧力・炊飯以外の機能:一定圧力/可変圧力/無水調理/温度調理
  • デザイン重視 ティファール
    クックフォーミー
    シリーズ
    ティファール
  • サイズ展開:3.0L/6.0L
  • 価格:4万1580円~
  • 圧力・炊飯以外の機能:蒸す/炒める/煮込む/再加熱
  • シロカ
    SP-Dシリーズ
    シロカ
  • サイズ展開:2.0L/4.0L
  • 価格:2万7500円~
  • 圧力・炊飯以外の機能:無水調理/蒸し調理/スロー調理/温め直し
  • ※価格は税込、機能名は各メーカーの呼称に準ずる

    迷ったらコレ!万能型電気圧力鍋

    「いろいろ考えてみたけれど、自分に必要な機能がわからない」「とにかくいろいろ触って少しずつ使いこなしていければいい」という人には、サイズ展開も豊富で機能も充実した、万能型のこの2機種がおすすめです。

    アイリスオーヤマ|電気圧力鍋KPC-MA4

    出典:https://www.irisohyama.co.jp/e-pressure-cooker/4l/

    価格(公式サイト) 2万1780円(税込)
    容量(その他のサイズ) 4.0L(2.2L)
    圧力値 70kPa
    炒め/煮込み 炒め〇/煮込み〇
    自動メニュー 80種
    予約調理 12時間まで対応(メニュー制限あり)
    圧力・炊飯以外の機能 温度調理/無水調理/蒸し調理/低温調理/発酵調理/グリル

    ※機能名は各メーカーの呼称に準ずる

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    高品質・低価格で存在感を示す家電メーカー、アイリスオーヤマの電気圧力鍋です。80種の自動メニューを搭載し、毎日の調理からこだわりの本格調理まで、ボタン一つで簡単につくることができます。容量は3サイズで展開。低温調理や発酵調理にも対応し、圧力鍋以外の機能も充実しています。できること盛りだくさんの、まさに万能型の電気圧力鍋です。

    阪下千恵さん

    私も愛用する電気圧力鍋です。操作盤はシンプルですが、液晶画面によって豊富な自動メニューも簡単に検索、操作できます。予約機能は、最初に調理を済ませ、予約時間に再加熱する方式。グリル鍋機能を使えば、すき焼きなど卓上調理も楽しめます。内鍋の汚れやにおいを落とす「お手入れモード」を搭載し、豊富な調理モードと自動メニューでこの値段は魅力的。国産メーカーというのも好印象です。

    ワンダーシェフ|楽ポンOEDD40

    出典:http://www.wonderchef.jp/cooker/denki/pc/oedcdd.html

    価格(公式サイト) 2万4200円(税込)
    容量(その他のサイズ) 4.0L(3.0L、8.0L)
    圧力値 70kPa
    炒め/煮込み 炒め〇/煮込み〇
    自動メニュー 9種
    予約調理 12時間まで対応。白米・玄米・発芽玄米のみ
    圧力・炊飯以外の機能 蒸し/スロークッカー/追加熱/無水調理

    ※機能名は各メーカーの呼称に準ずる

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    ワンダーシェフは圧力鍋に特化した専門メーカー。公式サイトは、レシピをはじめとする圧力鍋に関する情報が充実しています。前モデルから加わった新機能が「非ロック時の過熱防止機能」。フタが閉まっていなければ調理スタートできない仕組みで、より安心・安全な設計に。蒸気の噴出音もないので、小さなお子さんがいる家庭にもおすすめです。

    圧力鍋専門メーカーによる電気圧力鍋です。3サイズありますが、もっとも大きな8.0Lの「楽ポンPRO」は、業務用と考えた方がいいでしょう。自動メニューは炊飯系を除くと「カレー」「肉じゃが」「ポトフ」「魚」「豆類」「チャーシュー」と少なめですが、オリジナルレシピが付属します。注意したいのは予約機能。食材の鮮度を考慮し、炊飯系のみで使用するよう注意書きがあります。

    安くても性能抜群!コスパ優先の電気圧力鍋

    サイズは1種類、圧力値も低めだけれども、その他の機能は上位機種に引けを取りません。価格とのトレードオフで生まれた、コスパ抜群の電気圧力鍋。条件さえ合えば“初めての電気圧力鍋”の筆頭候補になるかもしれません。

    ショップジャパン|クッキングプロ

    出典:https://www.shopjapan.co.jp/products/CKP0-00000/

    価格(公式サイト) 1万6170円(税込)
    容量(その他のサイズ) 3.2L
    圧力値 非公開
    炒め/煮込み 炒め〇/煮込み〇
    自動メニュー 5種
    予約調理 12時間まで対応(注意書きあり)
    圧力・炊飯以外の機能 無水調理/蒸す/スロー調理/温め直し/煮込み/炒め

    ※機能名は各メーカーの呼称に準ずる

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    電気圧力鍋市場2年連続売上金額No.1(※)を誇る製品です。人気の理由は値段と機能のバランスのよさ。もともとはイギリスで人気のあった電気圧力鍋でしたが、1000件以上の日本人ユーザーへのヒアリングから、炊飯機能や操作性の向上、さらにスロー調理機能の追加など、多くの声を取り入れて改善されています。

    (※)国内電気圧力鍋市場2018年度、2019年度メーカー出荷金額ベース シリーズ製品合算値
    (株)矢野経済研究所調べ 2020年8月現在

    イギリスで生まれ、全世界で100万台の出荷実績をもつ「プレッシャーキングプロ」を、日本向けにリニューアル。圧力調理以外に、蒸し、スロー調理、煮込み、無水調理、炒め、温め直し、炊飯まで、1台で8通りの調理ができます。予約機能は12時間まで対応していますが、傷みやすい食材や室温などに注意するよう、取扱説明書に明記されています。圧力値は非公開となっていますが、電気圧力鍋の平均、70kPaよりやや弱い印象です。

    CCP|BONABONA BD-PC71

    出典:https://ccp-otasuke.jp/?pid=147112831

    価格(公式サイト) 1万4800円(税込)
    容量(その他のサイズ) 2.8L
    圧力値 55kPa
    炒め/煮込み 炒め〇/煮込み〇
    自動メニュー 8種
    予約調理 24時間まで対応(「発酵」「加熱」以外は設定可能)
    圧力・炊飯以外の機能 蒸し調理/無水調理/スロー調理/発酵/加熱

    ※機能名は各メーカーの呼称に準ずる

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    コスパのよさに加え、健康志向をもつ人にもおすすめできる電気圧力鍋です。調理モードやレシピブックは“健康ごはん”をテーマに、人気の管理栄養士、渥美まゆ美さんが監修。付属のレシピブックには33メニューを掲載。ダイエットやボディメイクをしたい方におすすめの糖質オフメニューも豊富に用意されています。

    CCP(株式会社シー・シー・ピー)はバンダイナムコグループの家電製造販売会社で、「BONABONA」は調理家電ブランドの名称です。圧力値は55kPaと、他メーカーに比べて低めですが、この値段でスロー、発酵の調理モードがあるのが魅力です。予約機能は「発酵」「加熱」を除き24時間まで対応。対応できる時間が長い分、食材の鮮度や室温などには十分気をつけましょう。

    忙しい人におすすめ!予約機能充実の電気圧力鍋

    予約機能はとても便利ですが、密封した鍋の中に食材を長時間入れておくことで、食材が傷んでしまう恐れがあります。電気圧力鍋の予約機能のほとんどは、調理開始時間の予約を意味しており、食材の衛生管理は使用者に任されています。

    ここで紹介する2機種は、食材を先に加熱し、腐敗しにくい温度で保存する機能が付いています。夜寝る前や朝の出勤前に、衛生面の心配なく予約機能が使えるので、忙しい人にぴったりです。

    パナソニック|SR-MP300

    出典:https://ec-plus.panasonic.jp/store/ap/storeaez/a2A/ProductDetail?HB=SR-MP300-K

    価格(公式サイト) 3万2780円(税込)
    容量(その他のサイズ) 3.0L
    圧力値 70kPa
    炒め/煮込み 炒め×/煮込み〇
    自動メニュー 7種
    予約調理 12時間まで対応(メニュー制限あり)
    圧力・炊飯以外の機能 煮込み/無水調理/低温調理

    ※機能名は各メーカーの呼称に準ずる

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    メーカーへの信頼性を求める人におすすめの電気圧力鍋です。炒め機能がありませんが、圧力調理、無水調理、低音調理、自動調理と基本的な調理モードは十分。自動メニューは7種あり、中でも「ヘルシースープコース」は、素材の栄養やうまみを生かすことができるオリジナル機能。健康志向の人にはうれしい機能です。

    大手家電メーカーパナソニックが製造・販売する電気圧力鍋。容量は3.0L、圧力値は70kPaと、電気圧力鍋としては平均的なスペックです。しかしこの電気圧力鍋の真骨頂は予約機能にあり、食材の腐敗防止機能が搭載されています。対応するのは、自動メニューの中の「カレー」「肉じゃが」「角煮」「ヘルシースープ」「玄米」の5品。調理終了後は自動保温されるので、帰りが遅くなっても安心です。

    象印|自動圧力IHなべ EL-MB30

    出典:https://www.zojirushi-direct.com/item/ELMB30_VD.html

    価格(公式サイト) 4万2680円(税込)
    容量(その他のサイズ) 1.5L
    圧力値 1.2気圧 1.0気圧
    炒め/煮込み 炒め×/煮込み〇
    自動メニュー 65種
    予約調理 12時間まで対応(メニュー制限あり)
    圧力・炊飯以外の機能 一定圧力/可変圧力/無水調理/温度調理

    ※機能名は各メーカーの呼称に準ずる

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    数ある電気圧力鍋の中でも、予約機能は随一です。お肉は表面加熱でうまみを閉じ込め、野菜は予備加熱で煮崩れを抑えるなど、素材の味を生かした予約調理ができます。さらに、できあがりの状態で約12時間、食べごろ温度で保温してくれるのもうれしいポイント。すべてのメニューが対応しているわけではありませんが、一人暮らしや共働き世帯には大助かりの機能です。

    炊飯器メーカーの象印らしい見た目の電気圧力鍋です。可変圧力という機能があり、加圧(1.2気圧)と減圧(1.0気圧)を繰り返すことでだし汁を対流させ、具材にしっかり味を染み込ませることができます。圧力値は低いものの、IHの高火力により具材にムラなく熱を伝えてくれます。予約可能なメニューは約20種あり、圧力メニューだけでも8種が対応。寝ている間、出かけている間に調理してくれるので、忙しい人には頼もしい存在になるでしょう。

    デザイン重視で選ぶ電気圧力鍋

    置き場所が決まっている炊飯器や電子レンジなどと同様に、電気圧力鍋は“出しっぱなし家電”という位置づけになります。いつも目につく場所にあるからこそ、できれば見た目にも気を使いたいですよね。ここではちょっと気になるデザインの2機種を取り上げてみました。

    ティファール|クックフォーミー 3L

    出典:https://www.t-fal-onlineshop.jp/tfal/shop/goods/index.html?ggcd=7211004074&cid=pc_multicooker06

    価格(公式サイト) 4万1580円(税込)
    容量(その他のサイズ) 3.0L(6.0L)
    圧力値 70kPa
    炒め/煮込み 炒め〇/煮込み〇
    自動メニュー 210種
    予約調理 非対応
    圧力・炊飯以外の機能 蒸す/炒める/煮込む/再加熱

    ※機能名は各メーカーの呼称に準ずる

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    内蔵レシピが豊富な電気圧力鍋です。内蔵レシピから料理を選ぶと、食材・分量・調理手順を教えてくれるので、料理が苦手な人も安心。またクックフォーミー専用アプリとの連携で、レシピ名や食材から簡単に献立が選べたり、買い物リストまで作成してくれたりします。雑誌「ESSE」とコラボした、季節ごとの1週間レシピもあるので、献立に悩む日々から解放されます。

    コンロ型圧力鍋も扱うフランスの調理器具・家電メーカーのティファール。電気圧力鍋は機能面を重視するあまり、寸胴型のデザインが多いように見えますが、このクックフォーミーは、丸いフォルムに短い手足が生えているかのような愛きょうあるデザイン。カラーもホワイトとブラックの2色展開。予約調理には対応していませんが、その他の電気圧力鍋としての機能は十分備えています。

    シロカ|SP-4D151

    出典:https://www.siroca.co.jp/compare/autoclave/

    価格(公式サイト) 3万3000円(税込)
    容量(その他のサイズ) 4.0L(2.0L)
    圧力値 90kPa
    炒め/煮込み 炒め×/煮込み〇
    自動メニュー 10種
    予約調理 12時間まで対応。白米・玄米のみ
    圧力・炊飯以外の機能 無水調理/蒸し調理/スロー調理/温め直し

    ※機能名は各メーカーの呼称に準ずる

    公式サイトへ

    2000年に創業した新進の家電メーカー、シロカの電気圧力鍋です。メーカー知名度は高くないかもしれませんが、それは問屋を挟まず、純広告も打たない方針でリーズナブルな価格を実現しているから。製品も「派手すぎず、多機能すぎず」を意識し、どんな空間にも合うシンプルなフォルムが好印象です。煮込み料理をはじめ、蒸し料理や炊飯、さらに無水調理やスロー調理、温め直しの1台6役で機能も十分です。

    パッと目を引くレッドが印象的なシロカの電気圧力鍋。このSP-4D151はホワイト、ブラウンとあわせて3色で展開しています。2.0LタイプのSP-D131は、さらにブラックを加えた4色で展開。電気圧力鍋としては、炒め機能がなかったり、予約が炊飯にしか対応していなかったりと、万能型ではありませんが、70kPaが主流の電気圧力鍋の中で、90kPa(SP-D131は70kPa)は、他機種に比べて時短が期待できます

    your SELECT.限定

    阪下さんオリジナルレシピを紹介

    料理研究家でレシピ本も多数出版されている阪下千恵さんが、your SELECT.のために、手軽につくれるレシピを考案してくれました。電気圧力鍋は肉料理との相性が抜群ということで、ホロホロになった豚肉たっぷりの「ルーローハン」をつくっていただきました。

    電気圧力鍋でつくる「ルーローハン」(3~4人分)

    ルーローハンMV

    材料

    材料
    豚バラ肉(塊)400~500g、玉ねぎ1/3個(70g)、干ししいたけ10g、しょうが薄切り3~4枚、にんにく(つぶす)2片

    【A】醤油、酒、各1/4カップ、オイスターソース大さじ2、砂糖大さじ3、ウーシャンフェン(あれば)少々

    ゆで卵4個、青菜(ゆでて4cm長さに切る)適量、ごはん適量
    阪下千恵さん

    干ししいたけは30~40分くらい水で戻しておいてください。しいたけが苦手な場合は入れなくてもOKです。また砂糖の半量を黒砂糖に変えるとコクが出ますよ。

    つくり方

    作り方1 1. 豚バラ肉は1.5~2cm角に切る。しいたけは石突きを除き、2~4等分に切る。玉ねぎは2cm角に切る。
    作り方2作り方3 2. 電気圧力鍋の内鍋に、1、 しょうが、にんにく、【A】の調味料をすべて入れて、シリコンベラなどで混ぜる。アルミホイルの中央に穴を開けて落としぶたをする。
    作り方4作り方5 3. フタをしておもりを「密封」に合わせて、「圧力調理」7分で加熱する。
    (加圧~減圧まで調理時間約52分)
    作り方6作り方7 4. 圧力調理が終了したらフタを開け、ゆで卵を入れて軽く混ぜる。「なべモード」火力調節5(強)で5分ほど、ときどき混ぜて卵の上下を返しながら煮る。

    ※工程で使用しているアイリスオーヤマの圧力鍋には卵の煮詰め作業ができる「なべモード」がありますが、煮詰める機能がない電気圧力鍋を使用する場合は、しばらくつけておくだけでOKです。

    作り方8 5. ごはんを丼に盛り、4をのせ、お好みでゆでた青菜を添えて完成。
    阪下千恵さん

    今回はより簡単につくれるように豚肉をそのまま使いましたが、ゆでこぼしの工程を入れることで、さっぱりした仕上がりになります。その場合は他の食材を入れる前に「なべモード」などの煮詰め機能で10分ほど豚肉をゆでてからお湯を捨ててください。他の食材や調味料は、内鍋を軽く洗ってから入れるようにしましょう。

    阪下千恵さんに聞く

    電気圧力鍋に関する5つの質問

    質問中の阪下さん

    阪下千恵さんに、電気圧力鍋に関する素朴な質問をぶつけてみました。

    Q.電気圧力鍋を選ぶ際に、メーカーは重視した方がいい?

    A.電気圧力鍋に限らず、メーカーへの信頼度は大事な要素だと思います。やはり知名度の高いメーカーは、保証内容やサポート体制にも安心感があります。でも小さなメーカーでも、すでに別の製品を不満なく使っていたり、周囲に使っている人がいて評判が良かったりするなら、もちろん選択肢に入れます。自分とそのメーカーとの間に、どのような信頼関係があるのかを一つの判断基準にしてみてはいかがでしょう。

    Q.料理に苦手意識があります。使いこなせるでしょうか?

    A.レシピにそって用意した食材を、電気圧力鍋に入れてスイッチを押す。基本はそれだけです。フライパンや鍋に付きっきりで火加減を調整したり、混ぜたりする必要もありません。調理工程のほとんどを自動で行ってくれるということは、失敗が少ないということです。料理に苦手意識をもっている人ほど、使ってほしいと思います。

    Q.お手入れ方法について教えてください

    A.毎回お手入れしたいのは、内鍋、内ブタ、パッキンの3つです。中でもパッキンは食品のにおいが付きやすいので、必ずお手入れしましょう。この3つは基本は柔らかいスポンジを使って、台所用中性洗剤で洗います。おもりや調整弁、ピンなどの部品はメーカーによってお手入れ方法が異なる場合があるので、最初に取扱説明書を読み込んでおきましょう。
    本体は電化製品のため丸洗いできないので、絞った布巾などで拭いてください。最近は「お手入れモード」があったり、部品が食洗器に対応する製品も出てきています。お手入れのしやすさを選択基準にしてもいいかもしれません。

    Q.今後、電気圧力鍋に期待する機能はありますか?

    A.個人的に感じるデメリットの一つが、調理中の停電やコンセント抜けへの対応です。私が所有しているアイリスオーヤマの電気圧力鍋は、調理中に電源が落ちると設定もリセットされてしまいます。そこまでの出来具合を考慮して手動で再設定することになるのですが、慣れていない人には難しい作業でしょう。「ヘルシオ ホットクック」には、電源が落ちた後も設定を維持する機能があり、早めに復旧すれば調理を再開してくれます。今後、電気圧力鍋にもそのような機能は採用されていくと思います。

    コンセント抜け

    まとめ

    火を使わず、料理が苦手な人も安心して使える電気圧力鍋。選ぶ時のポイントは、容量(サイズ)、機能、価格、デザインなどさまざまですが、最低限考慮しなければいけないのが容量(サイズ)です。どんなに高機能でも、4人家族で2人分しかつくれなければ意味がありません。

    価格にも影響する機能面も大事な要素。電気圧力鍋は多機能な製品が多いですが、自分がどのように使いたいのかを知ることが大切です。低温調理器を持っている人ならスロークッカー機能は不要かもしれません。自動メニューは便利ですが、数十種あっても結局5~6種しか使っていないという話も耳にします。

    また、コンロ型の圧力鍋と違い「ほったらかし」が可能な電気圧力鍋には、生活の中に新たな時間を創出するというメリットがあります。特に予約機能が充実していれば、就寝中や出かけている間に調理を完了させることもできます。

    自分が電気圧力鍋に求めることをピックしていけば、必要な機能も絞られてくるはずです。この記事を参考に、ぜひ皆さんのライフスタイルに合う一台を見つけてください。

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