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おすすめの転職サイト12社を年代軸で比較!転職のプロが選び方を解説

黒田真行氏

目次

転職を考えたときに、まず行うことといえば「転職サービスへの登録」ではないでしょうか。しかし、数多くある転職サイト&エージェントの中から、本当に役立つ自分に合うサービスを見つけるのは至難の業。

そこで、リクナビNEXT元編集長で『採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ』の著書がある黒田真行さんに、転職業界の現状を聞くとともに、年代を軸にしたおすすめ転職サービスを紹介してもらいました

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高野 秀敏

ルーセントドアーズ株式会社
CEO/代表取締役

黒田真行

リクナビNEXT元編集長。著書『採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ』。1988年リクルート入社、リクルートキャリアHRプラットフォーム事業部部長などを経て、2014年に起業、ミドル世代向け転職支援サービス「Career Release 40」(登録者10万人)、中高年向けのキャリア相談サイト「CanWill」を運営中。ルーセントドアーズ(株)代表取締役。https://twitter.com/damadama777
●中高年世代のためのキャリア相談サービス「CanWill

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リクナビNEXT元編集長・黒田氏に聞く「転職を成功させるための5つのポイント」

転職を始めるにあたり、どのような部分に重きを置いて活動していけばいいのでしょうか。現在も転職希望者のサポートを行っている黒田さんに、“転職を成功させるためのコツ”を教えてもらいました。

【転職を成功させるための5つのポイント】

  • 転職活動を「3つのフェーズ」に区切る
  • 「応募」は期限を決めて引き延ばさない
  • 「20人のライバル」がいると思って挑む
  • 「職種」によって難易度が異なることを知る
  • 総合的な「求人倍率」に要注意

それぞれ詳しく見ていきましょう。

(1)転職活動を「3つのフェーズ」に区切る

まずは、活動時期を次の3つに分けましょう。

3つのフェーズ

  1. 「調査フェーズ」……自分の条件を振り返りつつ求人数などを把握する
  2. 「絞り込みフェーズ」……受ける企業をチョイスする
  3. 「選考フェーズ」……面接などの勝率を上げる

例えば、活動を始めてからの3週間を「調査フェーズ」と決めたら、条件に当てはまる求人を徹底的にリサーチします。条件に合う求人の量や会社に求められている要件を確認することで、自分自身が世の中にどのくらい求められているかという“相場感”をつかむことも重要です。

また、求人を検索するうえでは、自分なりの転職の「軸」を設定することが大切。「軸」がないと、会社を絞り込むことができません。

期間の設定は、転職活動に使える時間によって変わってきます。仕事をしながら活動できるのであれば、長いスパンで考えても問題ありません。すでに退職している場合は、無職の期間が長くなると転職でも不利になるので、短期的にすばやく取り組んだ方がいいでしょう。

(2)「応募」は期限を決めて引き延ばさない

見つけたばかりの求人が翌日には締め切られているということはよくあるので、気になる企業にはどんどん応募した方がいいです。

ただし、応募する期間を自分の中で設定することが大切。「応募は『絞り込みフェーズ』中だけ」と決めたら、だらだら引き延ばさないようにしましょう。

転職活動では、内定後に入社を決める猶予期間が1週間程度であることがほとんど。例えば、ある会社が最終選考まで進んだタイミングで「こっちの企業もいいかも」と応募していたら、内定が出たとしても、他の選考を進めている最中で入社の判断ができないという状況になりかねません。いつまでも転職先が決まらなくなってしまうので、期限を決め、「軸」に従って決断することが大事です。

(3)「20人のライバル」がいると思って挑む

転職活動では意識しづらいですが、1つの求人に対して、応募者が20人はいると仮定して挑むべき。企業と自分の1対1ではないのです。他の応募者がどのような書類を送り、面接で何を話すのかを考えながら、職務経歴書などに自分ならではの優位性をまとめることを意識しましょう。

35歳以上になると求人が減る傾向にあり、1つの求人に複数の応募者が殺到するため、さらにライバルは増えると考えて対策を練ることが重要になります。

(4)「職種」によって難易度が異なることを知る

職種によって需給バランスが異なるということは、把握しておいた方がいいでしょう。
例えば、ITエンジニアや施工管理技士は求人が多いですが、応募者が少ない売り手市場。一方、一般事務や広報は応募者が多いものの、求人が少ない買い手市場といえます。

希望している職種にどのくらいの求人があるか、転職サイトで検索して調べましょう。他の職種の求人数と比較すると、多いか少ないか判断しやすいと思います。

もちろん職種以外に、地域や知名度、業種によっても需給バランスは変化します。

(5)総合的な「求人倍率」に要注意

厚生労働省が発表している「有効求人倍率」は、転職活動中に目にすることが増えるキーワードでしょう。2020年6月は1.11倍(季節調整値)でしたが、数値が高いほど就職しやすいといえます。ただし、この「有効求人倍率」はあくまで全国全業種の平均値。

地域や業種に分けて細かく見ていくと、求人倍率が高い業種や会社が見えてきます。東京より神奈川・埼玉・千葉、大企業より中小企業、企画職より営業職の方が求人倍率が上がりやすいので、そこを狙って活動するのも1つの方法です。

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転職サイト&エージェントを選ぶ7つのポイント

「自分に合う転職サイトってどう見つけたらいいの?」「転職エージェントって何?」そんな転職活動ビギナーが抱いている疑問の数々を解消すべく、黒田さんに教えてもらった転職サイト&エージェントの選び方と活用方法を紹介しましょう。

【転職サイト&エージェントを選ぶ7つのポイント】

  • まずは「転職サイト」と「転職エージェント」の違いを理解
  • 転職サイト・転職エージェントともに「多数登録」がカギ
  • 転職サイトは「求人の重複しにくさ」に注目
  • 転職エージェントは「求人の重複しやすさ」を活用
  • 転職エージェントは複数登録してアドバイザーとの相性を確認
  • 希望に合う求人に絞るため「業界職種特化型」もチェック
  • 自分の年代にマッチするサービスをリサーチ

以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

(1)まずは「転職サイト」と「転職エージェント」の違いを理解

サイト内に掲載されている求人一覧から、条件を設定して検索し、自ら応募するサービスが「転職サイト」。1人の転職希望者に1人のキャリアアドバイザーが付き、相談に乗ってくれたり、求人を案内してくれたりするサービスが「転職エージェント」キャリアアドバイザーが付くか付かないかというところが、もっとも大きな違いです。

「転職エージェント」は、「ヘッドハンター」「キャリアコンサルタント」「人材紹介サービス」など、表現が異なる場合もあります。

(2)転職サイト・転職エージェントともに「多数登録」がカギ

時間が許すかぎり、さまざまな情報リソースを使った方がいいので、複数社の転職サービスを使うことをおすすめします。利用しているサービスが多ければ、その分求人数も増え、選択肢が広がるからです。

ただ、応募した企業や選考の進み具合などをサービスごとにしっかり管理していないと混乱してしまうので、注意しましょう。仕事をしながらの転職で、夜帯しか活動できない人だと、サイト3社、エージェント3社くらいが一般的です。

黒田氏の語る7つのポイント

(3)転職サイトは「求人の重複しにくさ」に注目

転職サイトは、会社が広告料を先払いして求人を載せるサービス。常に大量採用している会社を除いては、ほとんどの会社が1つのサービスしか利用していないため、サービスをまたがった求人の重複掲載はほぼないと考えていいでしょう。複数の転職サイトを登録することで、チェックできる求人数が増えるというわけです。

求人数の多い「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」などの「総合型」でも、求人が重複しにくいので、複数登録のメリットはあります。

(4)転職エージェントは「求人の重複しやすさ」を活用

転職エージェントは、採用が決まった際に求人を出していた会社からエージェントに紹介報酬が支払われる仕組みなので、サービスが違っても同じ求人を紹介されることがあります

その特徴を逆手にとり、キャリアアドバイザーから気になる求人を紹介されたら、別のキャリアアドバイザーにも同じ求人がないか聞いてみましょう。セカンドオピニオンのようなイメージです。それぞれがもっている情報を掛け合わせることで、企業の実情などが見える可能性があります。

(5)転職エージェントは複数登録してアドバイザーとの相性を確認

サービスにもよりますが、基本的にキャリアアドバイザーは指名制ではないので、誰が担当になるかわかりません。新人の場合もあればベテランの場合もあり、相性も面談してみないと判断できないもの。

1つのサービスに賭けるのではなく、複数登録して面談し、「情報量が多い」「親身になってくれる」など自分の転職活動とマッチする人に出会えたら、そのアドバイザーをメインに活動しましょう。

信用できないと感じるアドバイザーは、メールで情報をもらうだけにとどめても問題ありません

(6)希望に合う求人に絞るため「業界職種特化型」もチェック

サービスを適当に複数登録するのではなく、求人数の多い「総合型」、1つの職種に特化した「業界職種特化型」、特定の地域に強い「エリア特化型」など、特徴の異なるサービスを併用するとより効率的です。希望職種を専門とした「業界職種特化型」を利用すると、希望に近い求人を見つけやすくなります。

転職活動に使える時間に余裕があれば、「総合型」だけでなく「業界職種特化型」も2~3社登録し、選択肢を広げましょう

(7)自分の年代にマッチするサービスをリサーチ

転職市場において、35歳未満を対象にした求人は一定数存在するので、「総合型」でも情報を多く入手できます。中には、若手向けの求人を重点的に扱っているサイトやエージェントもあるため、ていねいにリサーチしましょう。

一方、35歳を超えると求人が減る傾向があります。「総合型」に加え、年収が高い層向けの「ハイクラス人材特化型」や職種を限定した「業界職種特化型」など、対象を絞ったサービスを活用することで自分に合った求人を見つけやすくなるでしょう。

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年代軸で考える!黒田さんおすすめの転職サイト&エージェント

黒田さんいわく、「35歳を境に転職状況は大きく変わる」とのこと。そこで、「35歳未満」と「35歳以上」に分けて、それぞれが活用しやすい転職サイト&エージェント、それぞれのおすすめポイントを聞きました。

【35歳未満】求人数の多い「総合型」はマスト

リクナビNEXT

リクナビネクスト

出典:https://next.rikunabi.com/

公式サイトへ

日本最大級の求人情報量を誇る転職サイト。独自の高性能AIの分析をもとに、最適な求人をおすすめしてくれます。企業が求めている人材にマッチすると、企業側から「オファー」が届くことも

マイナビ転職

マイナビ転職

出典:https://tenshoku.mynavi.jp/

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日本最大級で、幅広い求人を掲載している転職サイト。職種に絞った特集などを組んでいるので、希望に近い求人を見つけやすいでしょう。「転職ノウハウ」や「社員インタビュー」など、コンテンツも充実。

黒田真行

「リクナビNEXT」も「マイナビ転職」も、とにかく求人数が多い“総合百貨店”のような転職サイトです。求人の数が多ければ選択肢も広がるので、転職活動を始める際には、まず登録しましょう。

エン転職

エン転職

出典:https://employment.en-japan.com/

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各社に独自取材を行っているため、企業情報が豊富なところが特徴の転職サイト。「新製品の開発」「21世紀に活躍する人材育成」など、気になるワードで検索できる機能も備わっています

黒田真行

姉妹サイトの「エン ライトハウス(旧カイシャの評判)」と連携し、社員や元社員による口コミを載せているところが特徴的です。ユーザーフレンドリーな色合いが強い転職サイトなので、信頼感をもって利用できるでしょう。

doda

doda-top

出典:https://doda.jp/

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転職サイトであり、エージェントサービスも備えているハイブリッド型。毎月、業種・職種別に求人倍率を出している「転職求人倍率レポート」など、転職に活用できるコンテンツもたくさん。

黒田真行

「doda」は、年収が低めの若手を対象とした案件も多く掲載しているので、20代の転職で希望にハマる求人が見つかりやすいでしょう。サイトとエージェント、2つの機能を備えているところも大きなメリットです。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

出典:https://www.r-agent.com/

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転職支援の手厚さに定評のある転職エージェント。一般の求人サイトには掲載していない非公開求人を20万件以上扱っていて、キャリアアドバイザーによる提出書類の添削、面接対策など、サポートも充実しています。

黒田真行

エージェントを使うなら、業界大手の「リクルートエージェント」の利用を検討しましょう。扱っている求人数が多いので、他のエージェントと重複しない求人に出会える可能性が高いです。

【35歳未満】ITエンジニア希望なら「業界職種特化型」もチェック

Green

Green

出典:https://www.green-japan.com/

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IT業界最大級といえる1万5000件以上の求人が掲載されている転職サイト。サービス利用者の60%以上が、企業の人事担当者からの直接スカウトで転職に至っているとのこと(Green公式サイトより)。

黒田真行

IT系エンジニアを希望しているなら、「Green」は外せません。求人数が多いので、希望に沿った会社を見つけやすいでしょう。転職の選択肢を広げたければ、登録してみましょう。

FINDJOB!

FindJob!

出典:https://www.find-job.net/

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IT・Web業界特化型の転職サイト。希望の職種や勤務地に合わせた新着求人情報を知らせてくれるメールマガジンや、企業からのスカウトメールが届く機能など、転職活動を効率的に進められる機能も。

黒田真行

「FINDJOB!」は若手を対象とした案件からスペシャリティの高いゾーンまで、IT・Web業界の幅広い求人がそろっているので、自分にフィットした求人が見つかりやすいでしょう。

【35歳以上】「ハイクラス人材特化」の転職サービスをマーク

ビズリーチ

ビズリーチ

出典:https://www.bizreach.jp/

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求人の3分の1が年収1000万円以上というハイクラス転職サイト。利用者の8割以上が、企業からのスカウトがきっかけで転職を成功させているそう(ビズリーチ公式サイトより)。思いもよらない企業に出会えるかもしれません。

ミドルの転職

ミドルの転職

出典:https://mid-tenshoku.com/

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30・40代専用のハイクラス転職サイトで、掲載されている求人のうち、5000件以上が年収1000万円以上。会員限定の非公開求人も多く、企業からのスカウトが届くこともあります(ミドルの転職公式サイトより)。

黒田真行

35歳を超え、実績を積んでいたら、年収が高めの求人が中心のハイクラス向けサイトを見てみましょう。「ビズリーチ」も「ミドルの転職」も掲載されている職種はさまざまで、営業や事務系が多い印象です。

MS-Japan

MSjapan

出典:https://www.jmsc.co.jp/

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管理部門・士業特化型エージェント。大手上場企業や外資系企業の管理部門の求人が充実しているため、35歳以上の希望にもマッチしやすいでしょう。実際に、管理部門の転職相談率もかなり高いようです。

黒田真行

「MS-Japan」は管理部門に特化したエージェントなので、人事や総務、経理など管理部門での経験を生かしたいと考えていたら、チェックしておきたいサービスです。

iX転職

ix転職

出典:https://ix-tenshoku.jp/

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年収800万円以上の求人を多数保有しているハイクラス転職サービス。自身の情報を登録すると、ヘッドハンターからスカウトが届くというタイプのサービスで、「転職体験記」なども掲載されています。

黒田真行

「iX転職」は、「doda」を運営しているPERSOLのハイクラス向けサービス。職務経歴書を登録するだけで、さまざまなヘッドハンターからスカウトを受け取ることができます

【35歳以上】技術のあるエンジニアなら新しい働き方もあり

ITプロパートナーズ

itプロパートナーズ

出典:https://itpropartners.jp/

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IT起業家やフリーランスの自立を支えるお仕事紹介サービス。週2~3日の勤務など、勤務地や時間に自由度の高い案件がそろっています。エージェントサービスもあり、契約交渉の代行などを行ってくれるところもポイント。

黒田真行

フリー支援のサービスですが、スペシャリティの高いエンジニア向けに高収入かつ最先端のユニークな求人が多く、エージェントも強いという特徴があります。転職にしばられず、独立や起業を考えるきっかけになるかもしれません。

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転職を考える際の「心構え」とは?

黒田さんが考える”転職”に必要な知識や行動とは? 希望の企業に入り、新たな仕事を始めてからも活躍するための心構えを伺います。

まず考えるべきは「この転職は本当に必要か?」

転職活動は、「自分が心地良く働ける場所を見つけるためのもの」と捉えましょう。そして、会社や仕事はあくまで“心地良く働くための手段”。ですから、本当に転職が必要なのか、現在勤めている会社では心地良く働けていないのか、今一度考えた方がいいと思います。

「給与が減って子どもを食べさせていけない」「上司のパワハラが原因で体調を崩しそう」ということであれば早急に転職を検討するべきですが、「なんとなくしっくりこない」というレベルならば、立ち止まってみましょう。勢いで会社を辞めると、次の会社でも同じように「しっくりこない」と感じ、転職を繰り返すことになるかもしれないからです。

現在の仕事に不満を覚えている人は、転職だけが正解だと考えず、さまざまな選択肢を視野に入れることが大切です。仕事内容を変えるだけで心地良く働けるようになるなら、社内の異動で解決するかもしれません。会社に雇われることだけが労働ではなく、独立や起業といった道もあります

自分はどのような環境だと心地良く働けるのか、この機会に改めて考えてみましょう。

転職は必要か

求人探しは「転職の軸」を決めてから

転職を決意したら、まず考えるべきは「軸」。会社や仕事を選ぶうえで、“絶対に外せない条件”や“重視する条件”のことです。

部屋探しや結婚相手探しと同じように、仕事探しにおいても数多くの条件が思い浮かぶでしょう。だからこそ「軸」が決まっていないと、好条件の求人を見つけるたびに目移りしてしまい、1つに絞れなくなってしまいます。

仕事選びの際に重視される要素は、以下の5つに分類できます。

  • 給与
  • 労働条件
  • 経験・スキル
  • 会社の魅力度
  • 仕事の魅力度

この中で自分が何を重視しているのか優先順位をつけるだけでも、希望の求人を探しやすくなるはずです。「給与が多ければ、残業してもいい」という人がいれば、「家から遠くても、人間関係が円満な職場がいい」という人もいるでしょう。「調査フェーズ」の間には「軸」を定めたいところです。

「軸」を考える際に気をつけたいポイントは、“不満の裏返し”を条件にしないこと

例えば、「給与が少なかった」という理由で前職を辞めたとします。この場合に「高収入」だけを条件にして転職すると、入社後に社内の風土が自分と合わないことに気づき、再度転職を迫られるケースもあるのです。

不満だけに目を向けるのではなく、“自分が心地良く働ける場所”を意識して、「軸」を決めましょう。

影響を考えておくべき「転職回数」と「年齢」

20代だと転職を軽く考えている人も多いかもしれませんが、「転職回数が1回増えるごとに、中途採用市場で敬遠されやすくなる」という傾向があることは知っておきましょう。

若いうちの1回の転職はスムーズに進むかもしれませんが、何度も行うと、30代、40代になってからの転職が難しくなるおそれがあります。転職回数が多いと、採用の対象外となる場合もあるのです。

また、一度転職を経験すると転職に対する心理的なハードルが下がるため、会社や仕事を変えることに躊躇しなくなるでしょう。そうならないためにも、転職は慎重に考えるべきです。

「転職によってキャリアアップが狙える」という話も聞くと思いますが、それは外資系企業やコンサルタント、看護師、美容師など、限られた業界の話。国内企業の営業や事務で、転職がキャリアアップにつながっている人がいたら、かなりのレアケースだと考えましょう。

年齢も中途採用市場において1つの基準になっていることを、わかっておくことが大切です。若ければ若いほど求人件数は多く、「35歳」を境に求人件数は減る傾向にあります。求人が減るということは選択肢が減るということなので、35歳未満と35歳以上では転職活動の進め方や「軸」の決め方も変わってくるでしょう。

“転職に向いていない人”っているの?

“転職に向いていない人”はいませんが、“転職をする準備ができていない人”はいます。

その準備の1つが、自分の“相場”を知ること。これまでの経験やスキル、年代、希望職種などによって、自分がどのくらい必要とされる人材であるか把握していないと、100社受けて100社不採用となってしまうことがあります。

ただし、初めての転職だと経験値がないので“相場”がわからない人がほとんど。自分に対する需要を知るには、条件に合う求人やスカウトの数から判断するといいでしょう。数が多ければ、それだけ需要があるということです。

キャリアアドバイザーや希望の業界で働いている知人に、自分がその業界で求められる人材かを客観的に判断してもらうのもいいでしょう。リサーチが苦手であれば、転職活動を通じて体感的に学ぶのも1つの方法です。

転職の準備には、もう1つ大切なことがあります。それは「長期的に身につけたいスキル」について考えることです。20代であれば、定年退職まで30~40年はあります。それだけの時間があれば社会や会社は変わり、雇用のあり方も変化していく可能性が高いでしょう。その未来と向き合い、自分のキャリアをどう形成していくか考える必要があるのです。

「採用数が多い」「年収が高い」といった今現在の状況だけで判断するのではなく、5年後、10年後、40年後も視野に入れて、判断していくことも大切です。

転職サイト&エージェントの利用に関するQ&A

転職サイト&エージェントに登録する際に、ちょっと気になる素朴な疑問を事前に解決しておきましょう。

Q.転職サービスで見かける「非公開求人」って何?

A.転職サイトや企業のホームページ、ハローワークなどでは閲覧できない求人のこと。

転職エージェントが保有していることがほとんどなので、自力で探しても見つかりません。

会社が求人を非公開にする理由の1つに、「公開すると応募者が殺到し、人事担当者が対応しきれないため」というものがあります。裏を返せば、転職エージェントから紹介される非公開求人は人気企業のものが多いといえます。また、自身の経歴やスキルが、企業の求める人材とマッチしている可能性が高いといえるでしょう。

Q.転職サイトの「スカウト機能」って何?

A.「スカウト機能」とは、転職希望者が転職サイトに登録した経歴やスキルを見たエージェントや企業が、転職希望者へ直接声をかけるサービスのこと。

興味をもった企業側からアプローチしてくれるので、自身で応募する必要がなく、効率的に活動を進められるでしょう。

「スカウト機能」を使う場合は、転職サイトのマイページや送られてくるメールをマメにチェックするようにしましょう。スカウトがきたことに浮かれず、自分の希望とマッチしているか確認することも忘れずに。

Q.書類の書き方、面接の受け方のコツもわかる?

A.ほとんどの転職サイトには、職務経歴書の書き方や面接の受け方など、選考を通りやすくするコツが書かれたコンテンツがそろっています。

サイトによっては、職務経歴書のフォーマットのダウンロードも可能。職種別にサンプルが用意されているところもあるので、参考にしてみましょう。

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが書類の添削や面接のアドバイスをしてくれることもあります。

Q.転職エージェントって利用料がかかるの?

A.キャリアアドバイザーが1対1で求人の紹介や選考のサポートをしてくれる転職エージェントですが、基本的には転職希望者の利用料は0円。サービスによっては料金が発生するものもあります。

無料で利用できる理由は、転職エージェントが得る報酬の仕組みにあります。キャリアアドバイザーの紹介で採用が決まった場合に、求人を出していた会社から転職エージェントに紹介報酬が支払われます。キャリアアドバイザーは転職希望者の転職成功によって収入を得るので、親身になってサポートしてくれるのです。

Q.「転職祝い金」ってどうしたらもらえるの?

A.転職サイトやエージェントを通じて転職先が決まった場合、「転職祝い金」を受け取れることがあります。

転職サービスによって実施状況や支給の条件が異なるので、受け取りたい人は利用し始める前に確認しましょう。

「転職祝い金」は基本的に自己申告制で、転職サービス側から自動的に支払われることはないと考えておきましょう。無事に内定が出たら転職サービスに入社報告を行い、期間内に申請をすることで受け取ることができます。

厳しい時代でも「転職サイト&エージェント」活用がチャンスにつながる!

初めてだと不安も多い転職活動。大切なことは、やみくもに始めず早いうちに自分の「軸」を決めることです。

なかなか「軸」が決まらないときも、転職サイトやエージェントを通じてさまざまな求人を見てみると、ヒントが転がっているはずです。まずは、複数の転職サービスに登録するところから始めてみましょう。

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