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目次
「もっとやりがいや達成感のある仕事がしたい」
「社風がどうしても自分に合わない」
新卒で就職したものの、当初聞いていた待遇や業務内容とのズレを感じて、就職から1~2年で転職する人は少なくありません。またキャリアアップやスキルアップを目的として、転職を選択する人もいます。
このように、新卒で就職して3年以内に転職する人のことを「第二新卒」と呼びます。
しかし、社会人経験が浅くスキルも未熟な第二新卒は、一般に転職が難しそうなイメージがあります。第二新卒が転職を成功させるためには、どうしたらよいのでしょうか。
今回は、転職事情や企業人事に精通している人事・戦略コンサルタントの松本利明さんに、第二新卒の転職サイト・エージェントの3つの選び方を伺いました。
<第二新卒の転職サイト・エージェントの3つの選び方>
- 【若いアドバイザーが在籍しているか】
年齢が近いため、気軽に相談しやすい - 【第二新卒に特化しているか】
第二新卒歓迎の求人情報が多いため、自分の合った求人を見つけやすい - 【未経験求人があるか】
未経験へのサポートが手厚いため、親身になってくれる
<第二新卒おすすめ転職エージェント3選>
- 「ワークライフバランス重視」「スキル・キャリアアップ重視」など希望する働き方に合わせて求人情報を検索できる
- 転職に関するノウハウや成功のポイントがわかる
※ 第二新卒歓迎の求人数(2021年5月時点)
「第二新卒の転職は有利」は本当?
転職事情に詳しい松本さんは、「入社3年程度の第二新卒はむしろ転職に有利」と語ります。
なぜ、第二新卒は転職市場で有利になるのでしょうか。その理由や、転職するべき人の特徴について聞きました。
第二新卒の転職が有利といわれている理由
転職市場では、第二新卒はほぼ新卒と同じ扱いとなるうえ、新卒にはない強みがあります。
<第二新卒が有利といわれる理由>
- 新卒と比べて最低限のビジネスマナーや基本的なスキルが身についている
- 社会や前職に染まりきっていないため考え方に柔軟性があり、教えやすい
- 長く働いてくれる人材になる可能性がある
- 教育コストを抑えられる
第二新卒と新卒の大きな違いは、基本的なビジネスの素養と経験があることです。
新卒のようにゼロから教える必要はなく、かといって長期間同じ会社に勤めていた人のように価値観が固定されていません。新卒よりも育成の手間がかからず、次の会社の価値観にも柔軟に対応できる第二新卒を求める企業は多くあります。
また、第二新卒は30~40代の中途採用者に比べ、将来にわたって長く働いてくれる人材に成長する可能性も秘めています。
第二新卒の転職に役立つ
転職サイト・転職エージェントの使い方
松本さんに、第二新卒で転職する人の転職活動に役立つ転職サイト・転職エージェントの特徴や使い方について教えていただきました。
転職サイトと転職エージェントの違い
転職サイトと転職エージェントには次のような違いがあります。
<転職サイトと転職エージェントの違い>
項目 | 転職サイト | 転職エージェント |
---|---|---|
求人情報 | 自分で探す | 担当者に提案してもらう |
転職活動 | 自分で進める | 担当者と併走 |
面接・書類作成 | 自分で行う | 担当者がサポートしてくれる |
キャリア面談 | できない | 担当者に相談できる |
面接などの日程調整 | 自分で行う | 担当者が行う |
転職サイトでは、自分で求人情報を探して比較し、応募する必要があります。
転職エージェントでは、登録すると担当者が付き、担当者が面談のうえ求人を探し、提案してくれます。
大手転職サイトには膨大な求人情報が掲載されており、複数のサイトに登録すればより多くの情報を集められます。また、転職活動の進め方や適職診断、転職経験者のエピソードなどさまざまなコンテンツも用意されており、転職に関するノウハウを集められます。求人情報から、募集している職種、給与、福利厚生などの情報を得て分析すれば、自分が希望する職種・企業規模ではどのくらいの給与を得られるのかなどの傾向を探ることもできます。
転職サイトは、自分の欲しい情報を集めたいときだけ利用できるので、マイペースに転職活動を進められるのが特徴です。
転職エージェントの場合、転職活動はアドバイザーと併走して行います。面談の中で転職活動に関する相談も可能です。また、日程調整も含めさまざまな交渉も行ってもらえるため、働きながらでもスムーズに転職できる可能性があります。
転職エージェントには一般に公開されていない非公開求人も豊富にあります。非公開求人は公開されている求人よりも待遇のいいものが多く、転職エージェントを利用することでより望む形で働ける求人に出会える可能性が高まります。
転職サイトや転職エージェントの使い方
第二新卒の場合、転職サイトで幅広く情報を集めることをおすすめします。まずは大手転職サイトをはじめ、複数のサイトに登録しましょう。各サイトにあるコンテンツから転職に関するノウハウを収集する、こまめに求人をチェックすることも大切です。
気になる求人を見つけたら、その企業に関する情報を収集しましょう。これまでの業績や評判もチェックして、今後成長し続けそうな企業か確認します。
転職サイトによっては、登録した条件をもとにマッチしそうな求人情報をメールで送ってくれます。自分で求人情報を検索するだけでなく、メール内容も確認して気になる求人情報を逃さないようにしましょう。
転職エージェントは登録者の転職を決めるのが仕事です。また、1つの求人に対して求人企業との交渉権をもてるのは、最初に人材を紹介した転職エージェントのアドバイザーと決められているため、転職エージェント側は転職希望者に対して積極的に求人情報を紹介してエントリーを勧めてくる傾向にあります。
第二新卒に特化した転職エージェントの場合、書類選考なしで一次面接まで通すケースもあります。
積極的な求人紹介や、書類選考なしの面接は転職エージェントならではの強みです。しかし、こうした手厚いサポートを受けられるのは登録から半年程度です。アドバイザーが動いてくれる期間に自分も動かなければ、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
転職エージェントは、アドバイザーの利用期間が決まっているケースが大半です。第二新卒のメリットを生かすためにも、転職エージェントの利用は転職を決定してからにしましょう。
第二新卒に適した転職サイト・エージェントの3つの選び方
転職サイト・転職エージェントを探してみると、数多くのサイトやサービスが見つかります。その中から、自分に合ったサイトやエージェントをどうやって選べばいいのでしょうか。松本さんに、第二新卒に適した転職サイト・エージェントの3つの選び方を教えてもらいました。
<第二新卒の転職サイト・エージェントの3つの選び方>
- 【若いアドバイザーが在籍しているか】
年齢が近いため、気軽に相談しやすい - 【第二新卒に特化しているか】
第二新卒歓迎の求人情報が多いため、自分の合った求人を見つけやすい - 【未経験求人があるか】
未経験へのサポートが手厚いため、親身になってくれる
1.若いアドバイザーが多い転職エージェントを選ぶ
まずは、若いアドバイザーが多い転職エージェントを選びましょう。第二新卒や10代・20代向けの転職エージェントには若いアドバイザーが多く在籍している傾向にあります。
※若いアドバイザーが多い転職エージェントについては、「第二新卒におすすめの転職サイト・転職エージェント6選」にて一部紹介しています。
具体的には自分より3~5歳くらい年上で、第二新卒で転職した経験があるとベストです。
第二新卒は20代前半の人が多いため、できれば20代後半のアドバイザーがいいでしょう。
20代と40代・50代では、働き方やキャリア観に違いがあります。また20年前の第二新卒と今の第二新卒では時代も転職市場の状況も大きく異なります。40代・50代からのアドバイスよりも、年齢が近く似た状況を経験した人からのアドバイスの方が受け入れやすいものです。
初めての転職に不安がある人でも、年齢が近いアドバイザーになら気軽に相談できるでしょう。
2.第二新卒に特化した転職サイト・転職エージェントを選ぶ
第二新卒に特化した求人情報を紹介している転職サイト・転職エージェントを選ぶのもおすすめです。
具体的には、以下のような特徴をもつサイト・エージェントです。
<第二新卒に特化した転職サイト・エージェントの特徴>
- 「第二新卒向け」と明記している
- 第二新卒歓迎の求人情報が多い
ただし、第二新卒に特化している転職サイトや転職エージェントの場合、大手の転職サイト・転職エージェントよりも求人数に限りがあります。
特化型のサイトやエージェントは一つに絞らず、複数利用するようにしましょう。
3.未経験OKの転職サイト・転職エージェントを選ぶ
先述した「特化型」は求人情報に限りがあるため、より幅広い求人情報を得たい場合は「未経験OK」の求人が多い転職サイトや転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職サイトやエージェントは、登録するほど多くの求人情報を得ることができます。第二新卒で少しでも早く転職したい人にとっては、情報量が増えれば増えるほど転職のチャンスをつかみやすくなります。
また、大手の転職エージェントでは転職しやすいキャリアをもつ人が優先される場合がありますが、未経験へのサポートが手厚い、特化型の転職エージェントであれば、親身になって転職活動を併走してくれる可能性が高いです。
ただし、「未経験OK」の求人が多い転職サイト・転職エージェントの求人の質は玉石混交です。給与が低い求人や、キャリアにつながらない求人を紹介されることがあるかもしれません。
第二新卒におすすめの転職サイト・転職エージェント6選
これらの点を踏まえて、松本さんがおすすめできる転職サイト・転職エージェントについて教えてもらいました。
おすすめの転職サイト
はじめに、情報が豊富でエージェント機能もあるおすすめの大手転職サイトを紹介します。転職サイトは大手のこの1社に登録しておくだけでも、さまざまな情報を得られます。
サイト名 | ロゴ | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
リクナビNEXT | 業界大手。リクルートエージェントへの登録も簡単 | まずは求人情報を収集したい |
リクナビNEXT|業界大手で情報量が多い
公開求人数 | 5万3820件 |
---|---|
非公開求人数 | ― |
サービス拠点 | ― |
サービス提供会社 | 株式会社リクルート |
※2022年3月時点
公式サイトへ→リクナビNEXTは、求人数業界大手の転職サイトです。求人情報だけでなく、転職に関するノウハウや体験談、成功のポイントなど、転職にまつわるさまざまなコンテンツを掲載しています。
また、第二新卒の特集ページを設けており、「ワークライフバランス重視」「スキル・キャリアアップ重視」など、希望する働き方に合わせた求人情報を検索できます。サイト上には「企業が求める経験・スキルランキング」も掲載されており、転職活動の参考になる情報が満載です。
リクナビNEXTは、リクルートエージェントと連携している転職サイトです。求人数も多く、希望すればエージェント機能も利用できるため登録しておいて損はないでしょう。またリクルートエージェントでは、さまざまな案件を幅広く、数多く提案してくれます。転職に関する情報を収集する第一歩として登録してみましょう。
おすすめの転職エージェント5選
次に、松本さんおすすめの第二新卒向けの転職エージェントを紹介します。
サイト名 | ロゴ | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
type転職エージェント | 若いアドバイザーが多く相談しやすい | 自分に合った求人情報をすばやく提案してほしい | |
ウズキャリ | 第二新卒・既卒・フリーターに特化 | 第二新卒ならではの的確なアドバイスがほしい | |
マイナビジョブ20’s | 20代の第二新卒・既卒に特化 | キャリアの方向性に迷っている | |
就職Shop | 未経験歓迎の求人案件多数 | 転職先をなるべく早く決めたい | |
ハタラクティブ | 10~20代の転職に特化したエージェント | 転職先をなるべく早く決めたい |
type転職エージェント|求人企業の内情に詳しい老舗エージェント
出典:https://type.career-agent.jp/
公開求人数 | 7578件 |
---|---|
非公開求人数 | 1万6846件 |
サービス拠点 | 東京、千葉、埼玉、神奈川 |
サービス提供会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
※2022年3月時点
公式サイトへ→type転職エージェントは、IT系の求人に強い転職エージェントです。求人の約半数がIT系の企業のもので、他のエージェントにはない求人もそろえています。
アドバイザーはその人にマッチする求人のみを提案してくれるので、「どれに応募したらいいのかわからない」と悩むこともないでしょう。
また、書類作成サポートや面接対策では、求人先にあった対策を行ってくれるのも特徴です。ITやWeb業界で働きたい方のための転職相談会など独自のイベントも定期的に実施しているので、まずはイベントに参加してみて転職エージェントやアドバイザーの雰囲気をつかんでみてはいかがでしょうか。
type転職エージェントは、歴史ある老舗のエージェントです。エリアが限られているため地方の案件には対応できませんが、若手のアドバイザーが多く、関東在住の第二新卒には利用しやすいでしょう。
また内定が出やすい人材の特徴など、求人企業の内情に詳しいのも特徴です。
ウズキャリ|既卒・第二新卒のアドバイザーが細かにサポート
出典:https://daini2.co.jp/kisotsu-sp/
公開求人数 | 非公開 |
---|---|
非公開求人数 | 非公開 |
サービス拠点 | 東京、神奈川、大阪、愛知、福岡 |
サービス提供会社 | 株式会社UZUZ |
※2022年3月時点
公式サイトへ→ウズキャリは第二新卒・既卒・フリーターに特化した転職エージェントです。ブラック企業を判定する独自の基準をもっており、転職後の定着率も高いという特徴があります。
一人ひとりの状況に合わせた書類添削や面接対策を行ってくれるなど、手厚いサポート体制も用意されています。
また、ベンチャーだけでなく、大手企業の求人も取り扱っています。ただし、求人案件がITエンジニアや営業系に偏りがちなのでそれ以外の職種を望む人にはマッチしない可能性があります。
ウズキャリはアドバイザー全員が元既卒、第二新卒なので、第二新卒特有の転職事情にも精通しています。アドバイスも経験者ならではの視点で具体的です。
初回面談には2時間用意されており、じっくりとキャリアカウンセリングを受けられるのも特徴です。一人ひとりに合わせた書類添削・面接対策をしてくれるので、自分のペースで転職先を見つけて長く働きたい方におすすめです。
マイナビジョブ20’s|独自の適性診断でキャリアが明確に
公開求人数 | 非公開 |
---|---|
非公開求人数 | 非公開 |
サービス拠点 | 1都3県、愛知、岐阜、三重、大阪、京都、兵庫県、奈良、滋賀 |
サービス提供会社 | 株式会社マイナビワークス |
※2022年3月時点
公式サイトへ→20代向けの求人案件に特化した大手エージェントです。中小企業、ベンチャー、大手企業と事業規模にかかわらずさまざまな求人案件を抱えています。
また、それらの求人の約半数が職種・業種未経験でも応募できます。マイナビグループ独自の求人案件は、質が高いものも多数あります。
求人企業は大手・中堅企業もあります。若手のアドバイザーも多く在籍しており、転職での不安ごとも相談しやすいでしょう。
「自分のやりたいことがはっきりしない」「初めての転職で不安」という、第二新卒によくある不安や悩みにも真摯(しんし)に対応してくれるエージェントです。
それぞれに合う求人を提案してうまくリードながら併走してくれます。大手なのでアドバイザーの質には多少のばらつきがありますが、独自の適性診断を用いて、客観的な分析を踏まえたアドバイスをしてもらえます。
就職Shop|書類審査なしで面談に進める!
公開求人数 | 非公開 |
---|---|
非公開求人数 | 非公開 |
サービス拠点 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫 |
サービス提供会社 | 株式会社リクルート |
※2022年3月時点
公式サイトへ→就職Shopの求人案件は、すべてスタッフが直接訪問し、取材した会社のもののみを取り扱っています。そのため「未経験歓迎」でも良質な企業の求人が多いのが特徴です。
また、書類審査なしで面談まで進めるので「なるべく早く転職先を見つけたい」人におすすめです。就職Shopを利用して応募できる企業数は1万社、さまざまな企業のなかから、自分の希望する働き方をかなえられる職場を探してもらえます。
求人企業はすべてスタッフが訪問・取材しているので、経営者の考え方や職場の雰囲気、職場内の人間関係や待遇などさまざまな情報をもっています。これらを事前に知ることができるため、就職後のミスマッチが起きにくいでしょう。アドバイザーも求人情報を積極的に提案してくれるので、就職につながりやすいエージェントといえます。
ハタラクティブ|10~20代の若者向け求人が豊富
公開求人数 | 非公開 |
---|---|
非公開求人数 | 非公開 |
サービス拠点 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知、福岡 |
サービス提供会社 | レバレジーズ株式会社 |
※2022年3月時点
公式サイトへ→ハタラクティブは、10~20代向けの、未経験歓迎求人を多数抱える転職エージェントです。一方的に合いそうな求人を提案するのではなく、転職希望者の要望を聞きながら転職先を一緒に探してくれます。
スキルやキャリアがなくても応募できる未経験歓迎の求人が多くあり、求人企業側が求める人材のハードルが低い傾向にあることから、スピーディーな転職が可能です。
第二新卒で未経験業界に転職したいと考えている方も、安心して利用できるでしょう。
ハローワークや他の転職エージェントにはない、中小企業の求人をそろえているのが特徴です。「とにかく短期間で就職したい人」にはおすすめできますが、収入やキャリアアップを望む方には求人の質がマッチしないこともあるでしょう。
サポートも充実しており、ていねいな書類添削などで通過率・内定率ともに高い傾向があります。
第二新卒の転職を成功させる5つの方法とよくある失敗
ここからは、第二新卒の転職を成功させる5つの方法と、第二新卒の転職でよくある失敗を紹介します。
<第二新卒の転職を成功させる5つの方法>
- 転職理由を明確にして、ポジティブな意味づけをする
- 「ナンバーワン」の何かをもつ会社を選ぶ
- アルムナイのある会社を選ぶ
- 複数の転職サイト・転職エージェントを利用する
- 転職しやすい時期に活動する
1. 転職理由を明確にして、ポジティブな意味づけをする
第二新卒の転職理由では、「人間関係がうまくいかない」「やりたい仕事ができない」など、ネガティブな理由が先立ってしまいがちです。しかし、どの会社に勤めても人間関係は複雑な場合が多く、就職してすぐにやりたい仕事に取り組める例はほとんどありません。
このように「どこでも起こりうる問題」を転職理由にしてしまうと、面接時に「同じ理由でうちの会社も辞めてしまうのでは」と思われてしまいます。
転職理由はネガティブなものばかりではないはずです。まずは転職したい理由を具体的に可視化して、その中でポジティブに変換できるものを見つけて整理しましょう。
例えば、「仕事が多すぎてつらい」状態は、「たくさん仕事を任されている」状態ともいえます。一見ネガティブに思える事象でも、見方を変えればポジティブな意味づけができるものを見つけやすいです。「会社が○○してくれない」ではなく、「会社が自分に任せてくれた」という視点で整理すると同じ出来事でも前向きな表現になります。
2. 「ナンバーワン」の何かをもつ会社を選ぶ
第二新卒はポテンシャルの塊です。
今後のキャリアをより有利に進めるためにも、転職先は「ナンバーワン」の何かをもつ組織を選択しましょう。
売上ナンバーワンの企業、世界ナンバーワンの技術をもっている企業、若手や女性の活躍が日本ナンバーワンの企業など、何かしらで突き抜けている会社なら大丈夫です。
最初の会社で得た仕事やキャリア観は、後々の仕事人生に大きく影響します。第二新卒は新卒と同じく、仕事に対する価値観がまだ固まっていません。この転職で若い間にナンバーワンの世界を見ておけば、自分自身を大きく成長させらることにつながります。
何かしらのナンバーワンをもつ会社は、仮に買収されてももっと条件のよい会社の配下になる確率が高いです。それにより、キャリアアップや待遇アップなどのチャンスが倍増するのが最近の傾向です。
私自身、同じ業界でナンバーワンの会社に転職した経験があります。どちらも同じ業界で仕事はほとんど同じなのに、見える世界、人脈、機会は段違いでした。ナンバーワンにしか見えない世界があるのです。
ナンバーワンの称号は、転職市場での価値も大きく引き上げてくれます。今後のキャリア構築のためにも、その会社が何に秀でているのかをよく見るといいでしょう。
3. アルムナイのある会社を選ぶ
転職先の会社に「アルムナイ」があるかどうかも、会社選びの重要なポイントです。
アルムナイとは、その会社の卒業生ネットワークのことで、離職・退職した人の集まりを意味します。同じ仕事をしてきた仲間どうしともいえるため、アルムナイはある意味での信頼社会です。
アルムナイ制度が公式にある会社であれば、会社を通じて現職者と退職者どうしで交流を持てるため、先輩後輩含めた人脈が一気に広がります。
第二新卒でも転職してその会社に勤めるだけで、アルムナイに入れるのは大きなメリットです。
私の勤めていたアクセンチュアでも、数千人のアルムナイメーリングリストがあります。その中では「○○社の社長知りませんか?」「紹介するよ」といったやりとりが行われています。こうしたつながりをもてるのは、「その会社に勤めている・勤めていたことがある」という信用が担保されるのはアルムナイならではでしょう。
4. 複数の転職サイト・転職エージェントを利用する
転職サイトや転職エージェントは、できるかぎり複数利用しましょう。
第二新卒特化型のサイトやエージェントだけでは、求人情報に限りがあります。求人案件数の多さは選択肢の多さに直結するため、複数登録しておけば大多数の求人情報を網羅できるでしょう。
また、複数の利用をおすすめする理由は求人情報だけではありません。
転職サイトの使い心地や転職エージェントのアドバイザーとの相性は、人それぞれ違うからです。特にアドバイザーとの相性は人によって感じ方が違います。友人や先輩に紹介されたアドバイザーがそのまま自分にフィットするとは限りません。人の紹介よりも、相対的な比較が重要です。
多くのエージェントに登録していろんなアドバイザーに相談して、相性のいいアドバイザーを見つけましょう。相談しやすく信頼できると感じたアドバイザーとなら、希望に近い転職活動につながりやすくなります。
5. 転職しやすい時期に活動する
転職しやすい時期を見極め活動することも大切です。
<転職しやすい時期>
- 期が変わるタイミング:4月、9月(※外資系だと1月の約2~3ヶ月前)
- ボーナス後数ヶ月のタイミング:12月~2月、7月~9月などの約2~3ヶ月前
特に転職しやすいのが、応募したい会社の期が変わるタイミングです。 会社は新しい期が始まるときまでに人員計画に沿って人員を確保するため、その前に求人が出やすくなっています。4月は期が変わるタイミングでもあり、新卒が入社する時期でもあります。そのため4月入社が多く、同期が多くなるというメリットもあります。
できれば就職後2~3年たち、ある程度ビジネスの素養ができたタイミングで、4月や9月に転職することを考え、逆算して転職活動するのがいいでしょう。引き継ぎ期間は約1ヶ月程度見ておくと安心です。
第二新卒の転職でよくある失敗
第二新卒は転職に有利ですが、失敗してしまうケースもあります。
よくある失敗例は以下のとおりです。
<第二新卒の転職でよくある失敗>
- 人間関係やイメージの相違など目先のフィット感で転職してしまう
- 転職先の情報や会社の価値観をよく確認せずに転職する
- 「自分は悪くない」他責思考で転職する
- 志望動機と今後のキャリアに一貫性がない
- 理想が現実的ではない
特に多いのが、「人間関係を理由に退職してしまい、結果、転職先でも人間関係で悩む」ケースです。働くうえで人間関係は付きものです。初めの会社での人間関係から逃げても、次の会社でも人間関係にまつわるトラブルは必ず発生します。
人間関係でトラブルが起きる度に転職すると、自分の経歴を汚してしまうだけです。相手と自分は違う人間と割り切るのも一考です。人が変われば、性格だけでなく発想も手法も変わります。自分と他人とは違うと割り切れば、対人ストレスを低減できるでしょう。
人間関係にトラブルがあった際には、転職前にある程度うまくくぐり抜ける自分なりのコツを身につけるようにしましょう。
転職先の情報をよく確認せず、条件が合うだけで安易に転職先を決めるのもよくある失敗例です。特に「業績が伸びているわけではないのに常に求人を出している会社」には気をつけましょう。理由もないのにいつも求人を募集している会社は、それだけ人が辞めていく会社です。業績と過去の求人情報、さらに口コミサイトも確認し、転職先の情報を集めましょう。
また「自分は悪くない」他責思考のままでは同じ失敗を繰り返しやすいです。「期待していた仕事をさせてもらえないのは会社のせい」と思う前に、自分は今何をできるか考えましょう。今あるスキルや経験との組み合わせ次第では、新しい可能性が見えてくることもあります。
他責思考を改めて自責思考に切り替え、「今の自分には何ができるか」発想の転換をすることが大切です。
転職エージェントに関するQ&A
ここでは、第二新卒の転職エージェント利用でよくある疑問に松本さんが回答します。
Q. 「採用してもすぐに転職しそう」と思われないためにはどうしたらいい?
A. 面接時にネガティブな印象を与えないコツは、以下の3つです。
<面接時のコツ>
- 「形容詞」を使って話さない
- 自己PRしない
- 来た質問にそのまま返事をしないでキャリアの希望について具体的に話す
1年で退職した人が、面接の時に「うちの会社では長く勤めてくれるの?」と聞かれたとします。
そこで第二新卒の人は「もちろんです。私は熱意があってコミュニケーション能力に長けていて特に○○にはすごく詳しく~」などと言ってしまいがちです。
面接で何かを聞かれると、ほとんどの人はつい形容詞を使った熱い自己PRをしてしまいますが、これはNGです。
熱意やコミュニケーション能力があるかどうかを決めるのはあなたではありません。自分で自分のことを「すごい」と言っても説得力がなく、好感をもてないのと同じです。
重要なのは、今後自分のキャリアをどう組み立てていきたいのか具体的に話すことです。できれば個別のエピソードを話すといいでしょう。
まず転職先で希望する職種を目指すきっかけとなったエピソードを話し、そのうえで離職理由を具体的に話します。「離職を決めたのは将来的に希望する企画職種への配属がないと知ったからです。御社では前職での営業経験を生かして将来的にこのような仕事をしたいです」というように、具体的に話しましょう。
そこからさらに、「前職と同じ業務を担当する可能性がありますが、どうしますか?」と面接官に聞かれることもよくあります。
そのようなときには、「これまでの自分の経験をプラスして組み立てる」ようにすると、動揺せずかつ前向きな返答ができます。
前述の例でいえば、「前職では個人向けの営業を経験したので、御社では法人営業を経験させていただき、営業としての幅を広げたうえで、将来的には営業業務に直結する企画職を目指したいです」といった回答が可能になります。
Q. 就職から1年でも転職して大丈夫?
A. 就職から1年未満で転職するのは得策ではありません。
就職から1年未満で転職しようとすると、転職の際の面接でどうしても不利になるというだけでなく、失業保険を受け取れません。
失業保険は、12ヶ月以上継続して雇用保険の被保険者だった人が退職した場合に受け取れるものです。退職してから次の就職先が見つかるまでに期間が空いてしまうこともあるので、できれば1年以上同じ会社で働きましょう。
1年未満で転職したくなったときには、前述した「具体的なエピソード」をつくれるように、今ある問題を自分なりに解決できるよう模索してみてください。
Q. 自分の強みをどうアピールしたらいい?
A. 強みをアピールするのではなく、会社の価値観に合う、実際に起きた話をエピソードとして話しましょう。
<エピソードの例>
×「私は英語を話せてリーダーシップがあります」
↓
○「私はベトナムに友人がいます。先日御社の商品に対するイメージを聞いたら、このような回答を得られました」
×「私は上司や同僚とも仲良く仕事ができます」
↓
○「上司や同僚と力をあわせて○○のプロジェクトを進めました。このとき、チャットを使い、リモートでも密に連絡を取れるよう働きかけたところ、皆リモートでのやりとりに賛成して普及させることができました」
強みを言おうとすると、多くの人は自分がもつスキルや経験に意識が行ってしまいます。
しかし就職して数年しかたっていない第二新卒の場合、転職市場で強みと呼べるほどのスキルや経験はないのが普通です。
会社が第二新卒に求めているのは、卓越したスキルではありません。「自社の価値観に合って、長く働いてくれる人」です。
したがって第二新卒は背伸びして無理に強みをアピールするよりも、そのままの自分をアピールするエピソードを話した方がいいのです。エピソードは事実なのでうそがありません。深く質問されても答えられるため、面接の応答で困ることもないでしょう。
エピソードがなければ、時間と手間をかけてエピソードをつくることも可能です。転職期間が十分ある場合は、今からありのままの自分を話せるエピソードを集めておきましょう。
まとめ
転職市場において第二新卒は、新卒と同様に将来性のある人材として扱われます。
そのため第二新卒であることが足かせになることはなく、むしろ転職を有利に進められるでしょう。
転職時には情報収集に便利な転職サイトと、アドバイザーの個別サポートがある転職エージェントが役立ちます。複数登録してみて、相性のいいサイトや担当者を見つけてください。
特に第二新卒の転職では転職エージェントの利用が欠かせません。転職エージェントなら、第二新卒特有の相談から適職のアドバイス、面接の日程調整、転職先との交渉まで対応してもらえます。転職理由を明確にして今後のキャリアを具体的に考えられるため、転職活動の際は転職エージェントを積極的に利用するといいでしょう。
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