真空パック機のおすすめ10選!料理研究家が専用袋不要タイプなど選び方や食材をおいしく保存するコツを解説

真空パック機のおすすめ10選!料理研究家が専用袋不要タイプなど選び方や食材をおいしく保存するコツを解説

真空パック機は、食材の鮮度を保ったまま長期保存ができる便利なアイテムです。しかし、ほかのキッチン家電と比べてあまりなじみがなく、 どのような種類があるのか、専用の袋は必要なのか、保存力は何を見ればいいのかなど、真空パック機選びに迷っている人は多いのではないでしょうか。

今回は、料理研究家の川上文代さんに、真空パック機の選び方のポイントをお伺いしました。

<真空パック機を選ぶときのポイント>

  • 手軽さならハンディタイプ、しっかりと真空状態にしたいなら卓上タイプを選ぶ
  • 大きいものを保存するなら80kPa、小分け保存なら60kPaの脱気力がおすすめ
  • 収納や脱気にかかる時間など使いやすさを確認

さらに、your SELECT.編集部おすすめの真空パック機10選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

おすすめの真空パック機10選
メーカー
商品名
ZWILLING J.A. HENCKELS ジェイワールド DOMO ELEKTRO JAPAN アイリスオーヤマ Food Saver ソリスジャパン 朝日産業 エラスティック Funks Trading TOKAIZ
ツヴィリング FRESH & SAVE 真空ポンプ Piccola(ピッコラ) 真空パック器 コードレス真空パック器 真空保存フードシーラースリム VPF-S50 真空パック機 FM2010/FM2000 バッククイック 576 DUCKY(ダッキー) フードシールドJP290 真空パック器 シーリスライト 真空パック器TVA-001
Zwilling/FRESH & SAVE 真空ポンプ ジェイワールド|Piccola(ピッコラ) 真空パック器 DOMO ELEKTRO JAPAN/コードレス真空パック器 アイリスオーヤマ/真空保存フードシーラースリム VPF-S50 Food Saver/真空パック機 FM2010/FM2000 ソリス/バッククイック 576 朝日産業/DUCKY(ダッキー) エラスティック/フードシールドJP290 FUNKS/真空パック器 シーリスライト TOKAIZ/真空パック器TVA-001
参考価格(税込) 7980円 7500円 4384円 5385円 1万3192円 6673円 2万4400円 1万5980円 1万2980円 1万3800円
本体サイズ(幅×奥行×高さ) 5×5×19cm 5.2×8.6cm 5.1×4.7×14.6cm 37.6×9×6.9cm 43.2×15.6×9.9cm 37×14.5×7cm 34.5×16.5×9cm 39×14.8×7.4cm 38×14.5×7.5cm 40×16.2×13cm
本体重量 310g 150g 180g 1kg 1.76kg 1.3kg 2.75kg 1.93kg 1.7kg 3.25kg
専用袋

(専用食品保存容器もあり)
×
×
×
×
脱気力 40kPa 30~55kPa 50kPa 70kPa 60kPa 最大80kPa 最大80kPa 70~80kPa
購入サイト Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo!
料理研究家
川上文代さん
川上文代
辻調理師専門学校を卒業後、同校職員としてフランス三ツ星レストラン“ジョルジュ・ブラン”での研修をはじめ、辻調理師専門学校(大阪)、同グループのフランス・リヨン校、エコール辻東京にてプロ料理人の育成に努める。1996年、渋谷区に料理教室「デリスドキュイエール」を開設。著書に『低温真空調理のレシピ』(グラフィック社)などがある。

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目次

料理研究家が語る!真空パック機の選び方

真空パック機は、食品などを入れた袋の中の空気を抜いて、真空状態にして保存するための機械です。一番のメリットは、通常よりも長い期間保存できること。食品が長持ちするのは、真空パックによって食品の周りの空気が通常よりも少なくなることで、食品の酸化を遅らせているからです。真空パック機を使って食材を保存する場合、そのまま冷蔵庫で保存するときの2~3倍長持ちするといわれています

ただし、密封状態でも繁殖してしまう菌もあるので、食中毒を防ぐために肉や魚などは、真空パック後に冷蔵庫や冷凍庫で保存し、しっかり加熱調理するようにしましょう。

袋で保存するためデッドスペースが減らせるので、冷蔵庫や冷凍庫もすっきり整理できるというメリットもあります

袋で保存するためデッドスペースが減らせるので、冷蔵庫や冷凍庫もすっきり整理できるというメリットもあります

数ある真空パック機の中から自分に合ったものを選ぶためのポイントを川上さんに教えていただきました。

真空パック機を選ぶ3つのポイント

  1. 種類で選ぶ
  2. 保存力で選ぶ
  3. 使いやすさとコストで選ぶ
「キッチンで使う場合は小型の真空パック機が便利です」と川上さん

「キッチンで使う場合は小型の真空パック機が便利です」と川上さん

1. 種類で選ぶ|手軽さならハンディタイプ、しっかりと真空状態にしたいなら卓上タイプがおすすめ

真空パック機の種類は大きく分けてハンディタイプと卓上タイプの2つです。卓上タイプはさらに吸引溝タイプとノズルタイプがあります。

種類 ハンディタイプハンディタイプ。小型のものが多く片手でも扱いやすい 卓上・吸引溝タイプ卓上・吸引溝タイプ。脱気力の強さが魅力 卓上・ノズルタイプ
メリット ・片手で簡単に扱える
小型なのでキッチンの場所をとらない
脱気の力が強く、しっかりと真空状態にできる 専用の袋が必要なく、食品保存用のポリ袋があれば真空パックできる
デメリット ・機種によっては脱気する力が弱いものがある
・専用の袋や食品保存容器が必要
大きめのものが多く、キッチンの場所をとる
・専用の袋が必要
・大きめのものが多く、キッチンの場所をとる
・吸引溝タイプと比べると空気が残りやすい

ハンディタイプは、専用の袋の吸気口に本体をセットしてボタンを押すだけで真空パックできます。持ち運びしやすく片手で扱えるため、手軽に使いたい人におすすめです。一方で、サイズの小ささから脱気する力が弱いものもあるので注意が必要です。

ハンディタイプ。小型のものが多く片手でも扱いやすい

ハンディタイプ。小型のものが多く片手でも扱いやすい

卓上タイプは、袋をセットしてボタンを押すだけで真空パックできるのが特徴。ハンディタイプと比べると、サイズが大きくなるためキッチンの場所をとってしまいますが、脱気の力が強いものが多いのでしっかりと密封することができます。食材をしっかりと真空状態にして保存したい人におすすめです。

また、卓上タイプは、脱気方法によって吸引溝タイプとノズルタイプに分けられます
吸引溝タイプは、でこぼこの付いた専用袋を使い、そのでこぼこの隙間から脱気するためぴったりと真空にできます。

卓上・吸引溝タイプ。脱気力の強さが魅力

卓上・吸引溝タイプ。脱気力の強さが魅力

ノズルタイプは、ノズルから袋の中の空気を吸い出すため、吸引溝タイプと比べると中に空気が残りやすくなっています。一方で、専用の袋が必要ないため、食品保存ができるポリ袋さえあれば真空パックできます。

2. 保存力で選ぶ|長持ち重視や大きなものの保存には80kPaの脱気力がおすすめ

食材をできるだけ長持ちさせたい、鮮度よく保存したいという場合は、真空パックする際にできるだけ中に空気が残らないこと、いわゆる“気密性”が大切です。そのときに注目すべきポイントは真空パック機の脱気力です。

脱気力は「kPa」という単位であらわされ、一般的に家庭用真空パック機は50〜80kPaのものが多いです。数字が大きければ脱気力も強くなり、しっかりと真空状態になるため、より長持ちさせたい場合や塊肉など大きなものの保存をメインに考えている場合は、80kPa程度あるものを選びましょう。小分けにして冷蔵庫などで保存する場合は、60kPa程度でも大丈夫です。

川上文代

機種のタイプでいうと、ハンディタイプの上位機種や卓上・吸引溝タイプが選択肢になります。

脱気力が強ければ、密閉性が高まり、鮮度が長く保てる

脱気力が強ければ、密閉性が高まり、鮮度が長く保てる

3. 使いやすさとコストで選ぶ|収納や脱気にかかる時間、専用袋の有無を確認

使いやすさは、特にどのポイントを重視するのかで選び方が変わってきます。手軽に真空パックできるといった取り扱いやすさや収納のしやすさを重視するのであれば、小型で扱いやすいハンディタイプがおすすめ。また、静音性の観点から見た場合、どうしても卓上タイプは脱気力が大きい分、音が大きくなりがちなので、音を気にする場合もハンディタイプがよいでしょう。

一方で、卓上タイプであれば脱気力が強く、短い時間で真空パックできるなど、効率化が図れます。使いやすさの中でも特にどのポイントを重要視するかで、選ぶタイプを見極めましょう。

キッチンの置き場所もとらないので便利ということで川上さんはふだん、ハンディタイプを使用しているそう

キッチンの置き場所もとらないので便利ということで川上さんはふだん、ハンディタイプを使用しているそう

コストも確認しておきましょう。真空パック機は、備わっている機能が多かったり、脱気力が強くなったりすると本体価格が高くなる傾向があります。

また、真空パックするのに専用袋が必要か、食品保存用のポリ袋が使用できるかによってランニングコストにも差が出ます。 卓上・吸引溝タイプとハンディタイプは、専用袋が必要です。ハンディタイプの方が卓上・吸引溝タイプの専用袋よりも高めなことが多いですが、洗えば繰り返し使えるものがほとんどなので、卓上・吸引溝タイプよりはランニングコストは低く抑えられます。

川上文代

コストを重視するのであれば、一般的なポリ袋でも対応できてランニングコストが抑えられる卓上・ノズルタイプで、機能が絞ってあるものを選ぶとよいでしょう。

真空パック機にあると便利な機能を下記にまとめました。

<真空パック機にあると便利な機能>
機能 特徴
シールモード 真空パックせずに、シール(溶着)だけする機能
ロールカッター(スライドカッター) 専用袋を切り取るためのカッター。ハサミを使わなくてよいので、ロール状の専用袋を使っている場合は便利
水物対応 集水タンクなど、袋からあふれた水分を取り込むタンクなどを取り付けることで、水分の多い素材や料理でも真空パックできる

真空パック機を選ぶときにチェックしてみてください。

【タイプ別】真空パック機のおすすめ10選

川上さんに教えていただいた選び方をもとに、編集部がセレクトした真空パック機をタイプ別に紹介します。

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おすすめの真空パック機10選
メーカー
商品名
ZWILLING J.A. HENCKELS ジェイワールド DOMO ELEKTRO JAPAN アイリスオーヤマ Food Saver ソリスジャパン 朝日産業 エラスティック Funks Trading TOKAIZ
ツヴィリング FRESH & SAVE 真空ポンプ Piccola(ピッコラ)真空パック器 コードレス真空パック器 真空保存フードシーラースリム VPF-S50 真空パック機 FM2010/FM2000 バッククイック 576 DUCKY(ダッキー) フードシールドJP290 真空パック器 シーリスライト 真空パック器TVA-001
Zwilling/FRESH & SAVE 真空ポンプ ジェイワールド|Piccola(ピッコラ) 真空パック器 DOMO ELEKTRO JAPAN/コードレス真空パック器 アイリスオーヤマ/真空保存フードシーラースリム VPF-S50 Food Saver/真空パック機 FM2010/FM2000 ソリス/バッククイック 576 朝日産業/DUCKY(ダッキー) エラスティック/フードシールドJP290 FUNKS/真空パック器 シーリスライト TOKAIZ/真空パック器TVA-001
参考価格(税込) 7980円 7500円 4384円 5385円 1万3192円 6673円 2万4400円 1万5980円 1万2980円 1万3800円
本体サイズ(幅×奥行×高さ) 5×5×19cm 5.2×8.6cm 5.1×4.7×14.6cm 37.6×9×6.9cm 43.2×15.6×9.9cm 37×14.5×7cm 34.5×16.5×9cm 39×14.8×7.4cm 38×14.5×7.5cm 40×16.2×13cm
本体重量 310g 150g 180g 1kg 1.76kg 1.3kg 2.75kg 1.93kg 1.7kg 3.25kg
専用袋

(専用食品保存容器もあり)
×
×
×
×
脱気力 40kPa 30~55kPa 50kPa 70kPa 60kPa 最大80kPa 最大80kPa 70~80kPa
購入サイト Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo! Amazon 楽天市場 Yahoo!

ハンディタイプのおすすめ3選

キッチンに置いても場所をとらない、使い勝手のよいハンディタイプの真空パック機3種を紹介します。

手軽ながらもパワフルに真空パック ツヴィリング J.A.ヘンケルス(ZWILLING J.A. HENCKELS) ツヴィリング FRESH & SAVE 真空ポンプ

参考価格: ¥7,980(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 5×5×19cm
本体重量 310g
専用袋 ○(専用保存バッグ・コンテナもあり)
脱気力 40 kPa
ロールカッター
水物対応 △(専用保存バッグ・コンテナにて対応可)

専門家のおすすめポイント

ボタンを押して数秒で真空になるうえに、動作音も静かです。専用バッグやコンテナの種類も豊富なので、さまざまな食材や料理の保存が手軽にできます。

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


ボタンをワンプッシュするだけで真空パックできるお手軽な機種です。また、本体も310gと軽く、充電式のコードレスなので持ち運びもしやすいため、キッチンでの使い勝手も抜群。別売りの専用真空保存コンテナ・バッグを使えば汁物などが真空パックできて保存にも便利です。

自宅はもちろん、旅先などでも使いやすい ジェイワールド(J-WORLD) ピッコラ(Piccola) 真空パック器

参考価格: ¥7,500(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 5.2×8.6cm
本体重量 150g
専用袋
脱気力
ロールカッター
水物対応 ×

専門家のおすすめポイント

本体重量が150gととても軽いので、持ち運びを考えている人にはおすすめです。さらにボタンも上部に一つだけど、シンプルな操作で使えます。

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


キッチンのインテリアにもなじむかわいらしいデザインが印象的。USBで簡単に充電でき、2時間の充電で100分の連続使用が可能。本体は手のひらサイズと小さいながらも、十分な脱気力があります

スタイリッシュで使いやすい ドモエレクトロジャパン(DOMO ELEKTRO JAPAN) コードレス真空パック器

参考価格: ¥4,384(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 4.7×5.1×14.6cm
本体重量 180g
専用袋
脱気力 30~55kPa
ロールカッター
水物対応 ×

専門家のおすすめポイント

本体購入時に専用袋が10枚付いているので、真空パック機が初めての方でもすぐ使えます。また専用袋は洗えば繰り返し使え、ランニングコストも抑えられます

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


ベルギー発祥の家電ブランドによるスタイリッシュなデザインが印象的な真空パック機。本体を専用の袋にセットしボタンを押すだけで、数秒で真空パックできます。本体正面にあるボタンは大きめになっているので、片手でも使いやすいです

卓上・吸引溝タイプのおすすめ3選

脱気力が強めでしっかり真空パックできる卓上・吸引溝タイプの真空パック機4種類を紹介します

奥行9cmですっきり収納できる アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 真空保存フードシーラースリム VPF-S50

参考価格: ¥5,385(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 37.6×9×6.9cm
本体重量 1kg
専用袋
脱気力 50kPa
ロールカッター
水物対応 ×

専門家のおすすめポイント

シンプルでキッチンにもなじむデザインの真空パック機です。専用袋は冷凍だけでなく、食材をゆでるときや電子レンジでの加熱のときにも使用できるので、料理の時短にも役立ちます。

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


サイズが大きくなりがちな卓上タイプながらも奥行が9cmとスリムで、収納しやすいコンパクトサイズです。真空パックせずにフードシーラーとしても使えるので、パンやお菓子などしけさせたくないものの保存にも便利です。

大きい食材でも安心の大きさ フードセーバー(FoodSaver) 真空パック機 FM2010/FM2000

参考価格: ¥13,192(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 43.2×15.6×9.9cm
本体重量 1.76kg
専用袋
脱気力
ロールカッター
水物対応

専門家のおすすめポイント

ハンディーシーラーを取り付けることで、専用コンテナや繰り返し使えるジッパーバッグで真空パックできるので、水分が多い料理などの保存もできます

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


幅が広いので、塊肉などの大きめのものはもちろん、小分けにして一気に真空パックすることもでき、使い勝手がよいです。サイドにはロックレバーがあるので、専用袋をセットした際に本体上部を無理に押し込む必要がないのも使いやすいポイントです。

手動モードで圧に弱い食材でも安心 ソリスジャパン(Solis Japan) バッククイック 576

参考価格: ¥6,673(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 37×14.5×7cm
本体重量 1.3kg
専用袋
脱気力 70kPa
ロールカッター
水物対応 ×

専門家のおすすめポイント

付属のホースをセットすれば、専用キャニスターや専用ワインボトルストッパーでの真空保存もできます。また、真空パックせずにシール(溶着)だけでも使えます。

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


スイス生まれの老舗家電ブランドの真空パック機。手動モードがあるので、圧力がかかるとつぶれてしまうような食材でも、様子を見ながら真空パックできます。また電源コードや空気吸引ホースなどを本体内部に収納し、スリムにしまうことができるのも便利です。

卓上・ノズルタイプのおすすめ4選

専用袋が必要なく、手軽に使いやすい卓上・ノズルタイプのおすすめ4機種を紹介します。

専用ユニットを取り付ければ水物も真空パック可能 朝日産業(Asahi Industry) DUCKY(ダッキー)

参考価格: ¥24,400(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 34.5×16.5×9cm
本体重量 2.75kg
専用袋 ×
脱気力 60kPa
ロールカッター
水物対応

専門家のおすすめポイント

汁気が多くても対応できるため、たれに漬けた肉や魚、野菜の浅漬けなど、料理の準備の助けにもなります。また、脱気力が60kPaとやや強めなので、しっかりと真空密封できます。

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


ノズルで真空処理した後に、本体上部の周囲にあるバー部分を押さえることでシールして真空パックにできます。本体背面に集水タンクを取り付けて、汁気の多い食材などの水物も安心して真空パックできるようになっています。

あらゆるタイプの食材に対応 エラスティック(Elastic) フードシールドJP290

参考価格: ¥15,980(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 39×14.8×7.4cm
本体重量 1.93kg
専用袋 ×
脱気力 最大80kPa
ロールカッター
水物対応

専門家のおすすめポイント

シールラインが細いと、せっかく真空にしても空気が入り込んでしまうこともありますが、この機種はシールラインが5mm。そのため、シール不足にならず密閉力も高いです。

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


本体の背面に集水ボックスが付いており、乾物だけでなく、水物、粉物、油物といった、あらゆるタイプの食材に対応できます。脱気力は最大80kPaあるので、短い時間での真空処理が可能となっています。

ボタン4つで簡単に操作できる ファンクストレーディング(Funks Trading) 真空パック器 シーリスライト

参考価格: ¥12,980(税込)

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 38×14.5×7.5cm
本体重量 1.7kg
専用袋 ×
脱気力 最大80kPa
ロールカッター
水物対応

専門家のおすすめポイント

脱気力が最大80kPaと十分なパワーを備えており、水物や油物、粉物にも対応。これ1台あれば、ほとんどの料理や素材の真空保存が可能になります。

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


ボタン4つで簡単に操作できるうえ、袋の厚さや食材の量によって圧着時間も変えられるようになっています。袋はナイロンポリ袋だけでなく、アルミ蒸着袋も使えます。また、サイズもコンパクトなので、キッチンにも収納しやすいです。

真空時間やシール時間が細かく設定できる トカイズ(TOKAIZ) 真空パック器TVA-001

参考価格: ¥13,800(税込)

トカイズ(TOKAIZ)真空パック器TVA-001

出典:Amazon

本体サイズ(長さ×幅×高さ) 40×16.2×13cm
本体重量 3.25kg
専用袋 ×
脱気力 70~80kPa
ロールカッター
水物対応

専門家のおすすめポイント

真空パックする料理や素材に合わせて、真空時間やシール時間を細かく設定できるので便利です。また電力マグネットロックを採用しているので、真空泊する際に上部のバーを強く押す必要がなく、力を入れずに真空パックできます。

川上文代さんのおすすめポイント

料理研究家

川上文代さん


本体の幅が広いため、大きい食材でも真空パックしやすく、真空時間やシール時間は食材や量によって細かく設定可能。また、本体の表示もデジタルで見やすくなっています。真空パック作業が完了すると自動でロックが解除されるので、手間がかからず便利です。

真空パック機を買う前に知っておきたいこと

真空パック機はどのような仕組みで空気を抜くのか、どのような食材に使用できるのかといった購入前に知っておきたい知識を川上さんにお伺いしました。

「真空パック機を使えば、食材を無駄にしてしまうことが減ります」と川上さん

「真空パック機を使えば、食材を無駄にしてしまうことが減ります」と川上さん

真空パック機の仕組みと部位

真空パック機は、真空処理溝から袋の中の空気を吸い出し、シールバーでシール(溶着)することで、密封しています。

真空パック機を正しく使うために、おもな部位の役割も押さえておきましょう。

真空パック機を正しく使うために、おもな部位の役割も押さえておきましょう真空パック機を正しく使うために、おもな部位の役割も押さえておきましょう2
役割
①真空処理溝 溝に袋をセットすることで、袋の中の空気を吸い出す
②シールバー 袋を熱で溶かしてシール(溶着)するバー
③操作パネル ボタンを操作し、袋の中を真空にしたり、シールしたりする
④リリースボタン このボタンを引き上げることで本体カバーが開く

真空パック機が使える食材

真空パック機は、基本的にほとんどの食材や料理を真空パックすることができます。ただし、スープのような汁物や水気が多いもの、バナナなどの果物のように強い圧力をかけると変形してしまうようなものは、完全に真空状態にして保存することは難しいです。真空パック機の中には、水物に対応した機能を備えたものもありますが、思っている以上に空気が残ってしまったり、シール(溶着)が不十分だったりすることもあります。

「食品保存容器などに対応している機種であれば水気の多いものも真空パックできます」と川上さん

「食品保存容器などに対応している機種であれば水気の多いものも真空パックできます」と川上さん

真空パック機とフードシーラーとの違い

真空パック機と似たような機能をもつキッチン家電にフードシーラーがあります。

真空パック機真空パック機 フードシーラーフードシーラー
機能 袋の中の空気を抜いて真空状態にして、密封する 袋の口を閉じて、食品などの乾燥を防ぐ
保存期間 長い やや長い

真空パック機は、袋の中の空気を抜いて真空状態にして、袋を閉じる(シールする)機械です。一方で、フードシーラーはその名前のとおり、袋を閉じる(シールする)機能しかもっていません。
つまり、真空パック機とフードシーラーの違いは、真空状態で密封できるかどうかです。

乾燥などを防ぐために袋に入れて保存する場合はフードシーラーでもかまいませんが、食材を長持ちさせたい場合は、真空パック機を使って、密閉状態で保存することをおすすめします。

真空パック機でおいしく食材を保存する方法

そのまま真空パックするだけでなく、ひと手間加えることでよりおいしく食材を保存できる方法を川上さんに教えていただきました。

「真空状態にして調理すると、ゆで時間なども短くなります」と川上さん

「真空状態にして調理すると、ゆで時間なども短くなります」と川上さん

肉や魚を真空パックする場合、みそ焼きにしたり、ヅケにしたりといったように、食べ方が決まっていれば、そのまま保存するのではなくみそや醤油に漬けてから真空パックすると、より味が染みておいしく食べられます

また塩分を加えることで傷みにくくなるため、そのまま真空パックするよりも食材が長持ちします。食べ方が決まっていない場合でも、下味として全体に軽く塩をまぶしてから保存するのがおすすめです。

野菜は生で食べる場合は別ですが、加熱して食べる場合には、食べやすい大きさに切って真空パックしてから、袋ごと50~90℃でゆでて加熱し、その後氷水につけて熱を取って保存します。そうすることで殺菌でき、食材が長持ちするだけでなく、調理するときもいったん火が通っているので、いろいろな料理に使いやすいです。

真空パック機に関するQ&A

真空パック機の購入や使用にあたって気になる疑問について、川上さんにお答えいただきました。

Q. 真空パック機の専用袋を使わなきゃダメ?

A. 専用袋が必要な製品は、専用袋でないと真空パックできません。ただし、機種によっては専用袋が必要ない場合があるので、その場合は食料保存用のポリ袋を使えば大丈夫です。

Q. スープなど汁物も真空パックできる?

A. 真空パック機は、基本的にスープなどの汁物の真空パックは得意ではありません。どうしても真空パックしたい場合は、ハンディタイプで専用のコンテナ(キャニスター)があるものを使うのがおすすめです。

「卓上タイプでも手動モードあれば、汁がこぼれないように自分で調整しながら袋を使って真空パックできます」と川上さん

「卓上タイプでも手動モードあれば、汁がこぼれないように自分で調整しながら袋を使って真空パックできます」と川上さん

Q. 真空パックした食材は冷凍しても大丈夫?

A. 真空パックした食材は、冷凍しても問題ありません。むしろ、真空パックして余計な空気が周りにないので、早く冷凍できたり、冷凍焼けしにくかったり、さらにはより長く食材が保存できたりするのでおすすめです。

Q. 食材の解凍は電子レンジでもできる?

A. 真空パックに使用している袋が電子レンジにも対応しているか確認しましょう。電子レンジでも使用できる場合は、解凍前に袋に穴をあけて、中の空気が逃げられるようにしておきましょう。

真空パック機のAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazonでは上位100位、楽天市場、Yahoo!ショッピングではリアルタイム・デイリー・週間ランキングの真空パック機の売れ筋ランキングを紹介しています。 どれを買おうか迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみてもよいでしょう。

Amazonの売れ筋ランキングへ 楽天市場の売れ筋ランキングへ Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングへ

まとめ

  • 真空パック機を使えば、食材の酸化を遅らせて、長く保存できる
  • ハンディタイプは小型で使い勝手がよい
  • 卓上タイプは脱気力が強く、しっかりと密封できる
  • 卓上・ノズルタイプは一般的なポリ袋が使えるので、ランニングコストが抑えられる

食材や料理などの保存はもちろん、調理の際にも使える真空パック機。多彩な使い方があるだけに、それぞれの用途に合わせた選び方が重要になってきます。

保存性が一番大切なのか、コストパフォーマンスを優先するのか、それとも使いやすさを重視するのかといったように、自身がどこを重視するのかを見極めたうえで、脱気力や専用袋の有無といったポイントに注目しながら、お気に入りの1台を見つけるようにしましょう。

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